70点の恋？

あるラジオ番組で
恋愛状態のとき相手に
百点を求めるのではなく
60点位でもいいのではないか
とある人が言っていたが

僕たちも 車中で聞いた後
そうだね、
初めは 60点から70点位が
いいかもね、
そうでないと
百点のあとは
下るしかないしね
と 妙に納得した

でも
若い頃は
恋愛に対して
胸がときめくような
キュンとするような
そんな展開を夢想し
相手に対して
自分なりの条件や
許容範囲を設けてしまう

カミさんは、
私も 学生の頃
友達から
A さんはいい人よ
付き合ったらと勧められたけど
その時は つい条件が頭をよぎり
断ってしまったのよね
と ポツリと呟いた

僕は 運転をしながら
苦笑いをし 心がヒヤッとした

というのも
その条件は
僕もクリアできていないからだ

振り返れば、
ちょっと糸が捩れれば
二人の交際の展開は
かなり違ったものになっただろう

運とか 努力とか 周囲の支えとかで
細い糸が辛うじて切れなかったのは
少なくとも 僕にとっては
本当に幸いなことだったと思う

百点でも
糸が切れてしまうことがある、
と 考えたら
私らの只今があることに
パートナーや
今まで出会った多くの人達に
感謝しなくてはいけない

Ps2018.2.15 木曜 ラジオを聞いて
車内で そのことについて 2人で話した。
60点か70点もあれば良いのでは。そして 付き合う中で 高めていけば良い と。普通、初めから高得点は取れないし スタートが高いと その後 下がるばかりではないか とも思った。
ところで 僕は 彼女J のことを何点と思ってたかって？ それは 秘密です。だけど J も60点あればいいと言ってたから もしかして 当時の僕の点数は ６,70点位だったのかなぁ？

本能寺ホテル 発想の自由に

倉本繭子（綾瀬はるか）は
会社が倒産し
しばし人生に迷い
成り行きからか
吉岡恭一（平山浩行）と婚約した

それでも 心の底で
何だか 吹っ切れないものがあった

何らかの事情で
断られたホテルから
本能寺ホテルという宿に決まった

それから ホテルを拠点に
繭子は 不思議な体験をする

何とあの織田信長（堤真一）や
森蘭丸（濱田岳）などに遭うのだ
ホテル支配人（風間杜夫）も
何だか怪しい‥

恭一の父親・吉岡征次郎（近藤正臣）の吹っ切れた思いと行動は
繭子の気持ちを 静かに揺さぶる

信長は 何故
自分の行く末を知っても
行動を変えなかったのか
運命は変えられないと
信長たちは悟っていたのか
そんなことを 寒風の中
堤防に座って 考えていると

河川敷で
大勢の学生たちが
何と 騎馬戦をやり始めた
四,六騎位の騎馬が
ワァワァ！叫びながら
楽しそうに戦っている

頭にカラーハットの大将たち
夕方五時頃の平和な光景

もしかして
残虐で冷酷だと思われている
あの信長も 本当は
こんな平和な世の中を
求めていたのかもしれない
と 冷たい風に当たりながら
ふと私は思った

それから
自分の運命を
迷うことなく受け止める
信長たちの姿は 潔くて
騎馬戦に興じる
眼前の若者たちのように
爽やかでもある

そして
固定的に観念的に捉えがちな
歴史上の出来事を
こんなに思いのままに捉えて
作品に仕上げることができる社会は
面白いし 素晴らしいと強く思った

Ps 2018.2.12 草稿 2.13 火曜 改稿
2.11 日曜 は 学生たちが 河川敷で 騎馬戦を 、2.13 火曜 は コーラスとビデオ撮影をしていた 世の中は 何だか鬱々として 底知れぬ閉塞感に ともすれば気持ちも折れそうになるけれど 学生たちの爽やかで元気そうな様子を見ると 嬉しくなるし ちょっとホッとしてくる