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「漢字の体系」(白川静著)を購入した

2020年11月24日 23時48分00秒 | Weblog

「漢字の体系」を購入した

 白川静著平凡社刊行



  画像は「漢字の体系」読者プレゼント

   「白川静 漢字暦 2021 」の一部 と愛猫 

私は 物や事柄の始まりに

とても惹(ひ)かれる

少年の頃から

私はなぜここにいるのか とか

ヒトはなぜこの地球に生まれたのか

とか そもそもこの地球や宇宙は

なぜこの世に出現したのか とか

謎や疑問は 今でも尽きない


その中の一つが 文字であり

とりわけ漢字は 歴史も古く

その意味や解釈の奥が深くて

私の興味は尽きない


私は 一時期 

漢字と英語の語源について

あれこれ辞書や書籍で調べたことがあるが

やはり言葉の奥深さと面白さからすると

幼い頃から身近でもあった漢字は

突出していると思う


この思いを さらに強くしたのが

白川静先生の「漢字学」を元にした

「常用字解」や「白川静さんに学ぶ 

漢字は楽しい」を購入して 

活用しだしてからだ


そして 今秋9月に

白川文字学の締めくくりとして

「漢字の体系」が 遂に刊行され

購読中の新聞で紹介されていたので

私は 早速予約購入をして

1111日から 少しずつ読んでいる

価格は8000円(税別)だが

あのマイナポイントを使い

不足分はカミさんから支援して貰い

ようやく手にすることができて

とてもうれしく思う


白川静先生は 小学校卒業後

法律事務所に住み込みで働きながら

夜学に通い その後

中学校の教諭になられた

そして 33歳の頃 立命館大学の

法文学部漢文学科を卒業され

同大学予科の教授となられたそうだ

(以下略 詳しくは書籍やネット等で

 お調べください)


文字が成立したのは 殷の時代

紀元前千三百年前後 甲骨文には

自然界の活動が 神話的な事実として

語られており 地上はまだ

神々の活躍する神話の時代であった

その世界での事実は 

神話的な事実として認識されていた

このような神話的な世界に対応する

地上の生活には 呪術のみが可能な

唯一の方法であった

文字は このような世界認識のもとに

生まれた

(以上の項は 平凡社さんが

『漢字の体系』の「本書の編集について」より抜粋された文章をもとに 私が(更に)

一部を抜き書きしてまとめたものです)


私は最初その「呪術」的な面が

馴染めなかったけれど 読んでいるうちに

そもそも「漢字の成り立ち」からして

神話の世界から生まれたような文字だから

それも有りなん  と納得するようになった


特に 「口(偏)」の説明には

  甲骨文字や金文には、

  人の口とみられる明確な使用例はなく、

  みな神への祈りの文である祝詞

 (のりと)を入れる器の形(さい)の

  形である

と 常用字解(185頁)に記してあり

私は この文を読み 衝撃的であり

目から鱗が落ちる感じがした


『常用字解の編集について』では

この五十余年の間に、漢字の歴史、文字学についての知見は、飛躍的な展開を遂げた。

それは千八百九十九年に漢字成立期の資料である甲骨文字が発見され、また続いて殷・周時代の青銅器の銘文、いわゆる金文の出土も数千点を数え、漢字の成立の過程を含めて、字様の成立・変化の状態が知られ、漢字に対する知識が一変したからである。

と 述べてある

(ニ 新しい文字学について 

   の冒頭文を引用)


それにしても 白川静先生は

何という努力家であ(られ)ることか

また 前例や権威にもとらわれず

果敢にチャレンジされ続けた

真の研究者、探究者であることか

万葉集にも踏み込まれるなど

何という博識であることか


平凡社の購読呼びかけの字典や

書物だけでも 40冊もある

驚嘆するばかりである

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漢字の体系 - 平凡社

ps 2020.11.24 草稿 (1910年生まれ)

白川静先生は 菊池寛賞や文化勲章などを受賞されたのち 200610月に逝去された

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