待つ、待てない、待つ力
(「待つ」シリーズ(その1))
( 画像は ツバメ舞う河川敷 11/28 )
NHKラジオ文芸で
短歌の題が「待つ」だった
子どもの頃
私たちは いろんな場面で
よく辛抱強く待つことが多かった
バス待ち
電話待ち
手紙待ち
彼女待ち
彼氏待ち
配達待ち 等々‥
今は
携帯での通信網が発達して
いつでも 誰とでも
直ぐにしかも画像まで入れて
長く通話できてしまう
荷物の配達も
ずいぶん速くなり
朝注文した品物が
その日のうちに届くことさえある
しかも時間指定で配達される
歯科医院で
歯医者さんを待つ順番は
以前は結構待つことが多かったが
最近はあまり待たなくなった
50年ほど前 私が上京した時
電車を待つ時間がとても短くて
田舎では
待ってばかりだったので
中央線の駅で待ちながら
流石に都会だと 感嘆したものだ
一年で帰郷した今
50年も経って
地方のバスは
益々運行が減らされ
車社会が更に加速されている
JR の方は
新幹線のお陰で
待つことと乗車時間が
短縮されて便利になった
ただ その分
ローカル戦はかなり減便され
現在のコロナ禍で
来年度は さらに減便されそうで
地域間の行き来は
年々不便にはなってゆく
💚〒〒〒〒❤️♪♪♪♪♡☆☆☆☆💙
私が青年の頃は
好きな人ができると
まずどんなして
コンタクトを取ろうかと
あれこれ思案したものだ
そして その手段として
浮かんでくるのが
手紙と電話だが
これが中々に困難であった
(1)電話は
① 自宅にない
② あっても 一家に一台で
誰かが取り次ぐことになり
また家族に聞かれてしまうことが多い
③ 電話料が高かった
④ 我が家と相手の家との間でのみの
通話となる(場所が限られる)
(2)手紙は
① 手紙のセットが必要で
費用もかかる(当時は高かった?)
またどんな便箋や封筒を使うかも
神経や気を使うことになる
② 手紙の形式や内容を
しっかり考えなければならない
自分の気持ちや願いを 相手に
いかに適切に効果的に伝えるか
③ 文章や筆記そのものが
自分の教養・素養、人柄、書く力を
相手にわかってしまう
④ 手紙が着いたら 相手の家族にも
何処の誰が送ったのかが知られ
家族と相手の関係について
いろいろと詮索をされてしまうことも
通信手段が発達して
いつでも 誰にでも 多くの量を
お互いに交換できるようになった今
恋愛が進むようになってきたかどうか
即成の恋愛は やはり即成であり
広がらず 深まらず 実らず
本物の恋愛に成長するのは
少ないように思う
商談 事務的なことでは
それで事足れりだが
恋愛ごととなると難しいと思う
相手の人と 互いに深い恋をして
相手を愛する気持ちが
熟していくのを
じっくりと「待つこと」が
大事なのではなかろうか?
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そういえば
この頃の年寄りは
待てなくなった人が増えたらしい
確かに 私もそんな場面に
時々出くわすし 自分自身も
以前よりも 却って待てないと
思うこともあるような‥
全体的に 現代人は
忍耐力がへたってきたのかも?
ps 2020.11.28 草稿
仕事から離れている今
いろんなことを待っているが
そんなに待つことは苦ではなくなった
ただ 現在進行中のコロナ禍や
国同士のいがみ合いは
何とかならないものかと
いささか「待てない」思いがある
老い先そんなに長くはなかろうし‥
また 孫たちが
たまに来熊して来るのは
待ち遠しいと思うこともあるし
孫たちの成長も待ち遠しく思う
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