冬の文芸 短歌と俳句、ミニエッセー*令和五年
( 昼過ぎの庭の積雪 1/24 )
( 河川敷の冬の草 1/23 )
冬の草踏まれながらも青々と
( 清風 )
※1/23 植木鉢に 公園の広場に
名も知らぬ冬草の葉が
青々と風に揺られて逞しく生きる
娘よりコロナ感染私にも
午前四時起き腿に発疹
( 白川のカエル )
※1/21 用心に用心を重ねていたが 遂に3年目にして 娘から
私ら老夫婦にウイルスの
バトンタッチ?招きたくないお客
だけど これも「のさりもの」
仕方がないので 2週間の
自粛生活を二人でやり繰りする
臭覚障害に違和感を持ちつつ
毎日何とか食事などをして過ごす
コロナ禍に味覚臭覚いずれをも
奪われ味気ない日々送る
( 白川のカエル )
※1/21 コロナに感染してから
しばらくして 食べ物の味が変に
なった 特に 香りが戻ってから
柑橘類の匂いや練り歯磨きの香りが
とてもキツくなり
妊娠したらこうなるのかも⁇なんて
男の私は 当時の妻の様子を
思い出してそう推測してしまった😓
鬱々と雨天曇天煮え切らず
感染の日々徒(いたず)らに過ぐ
( 白川のカエル )
※1/21 コロナ感染後の後半は
曇天の日が多く 晴れ間少なく
雨天か曇天かはっきりしない日が
あり 庭に出て外を眺めても
気持ちは鬱々として晴れなかった
自宅療養がようやく解けた頃に
天候の方も晴れの日が増えてきた
ウクライナ昨日倒れ今日もまた
命奪われ数限りなく
※1/22 私がこうして 毎日散歩を
している時も ハンバーグを
おいしくいただいている時も
かのウクライナ本土では 毎日
今も 子どもや女性、高齢者の命
そして ウクライナ軍の兵士たちの
命が 数限りなく奪われているのは
間違いない
その責任は その罪は 一体
どこの誰が償い 負うというのか⁈
絶滅の大きな危機にあるという
地は略奪とヘイト行き交う
※1/22 恐竜の大絶滅後 現代は
人類により多種多様な生き物が
次々に絶滅していて 最終的には
肝心の人類も 地球最後の絶滅に
遭うかもしれないと 警鐘を鳴らす
大学の先生がおられる
しかし 当の人間はというと
資源獲得や覇権を争ってばかりで
農耕地や工場地、施設等のために
生き物の住処や餌を奪い
樹木の伐採にせっせと精を出す
そして 世界の多くの民族は
他民族と争い 貶め 否定する
一本の冬草風に戦ぎ(そよぎ)つつ
天を仰ぎて早春を待つ
※1/23 先日のNHKラジオ文芸は
兼題が「冬の草」だった
名も知らぬ冬の草は 仄かで弱い
冬日を漏らさないかのように浴びて
やがてやって来る早春の陽を待つ
受験シーズンの今 これまでの
三年間の積み重ねを糧に
ベストを尽くして 朗報を待つ
私は五十年経った今でも
大学受験のことを鮮明に思い出す
二年間も息子のことを信じて
支援し待ってくれた両親には
感謝しかない
賃金も福祉も低く世を覆う
暗鬱な気は光を奪う
※1/23 いつの間に 日本の社会は
他の先進国などに 遥かに
取り残されたのだろう 物の値段やサービスの対価をより低く、低くと
抑え続けた結果が 現在の低賃金、
低価格の悲惨な状況を招いたのだと
私は思う だが 結果は
結果だから 現状で有利な点は
ないものか みんなで探して
知恵を絞ることが必要だろう
正に日本は モノづくりも人づくりも
冬の季節の真っ只中にいる
学歴や資格の対価を払おうとしない
渋いケチな経営者や上司が多過ぎる
雪が舞い寒風吹きて寒波来る
空は唸りて枯葉は走る
※1/24 今季最高の寒波が
北方から次第に南下して来ている
ここ熊本市も 最強の寒波で
積雪や低温注意報などが出ている
強烈寒波は 寒気や雪を従えて
じわじわと南下してきていて
当地も 晴れ間の中の冬雲から
小雪が舞い降りて 冷たい風に
西に南に流されてゆく
また 落とされた枯葉は
カラカラカラと舞いながら
堤防道の上を転がってゆく
九州の寒波は 明日までがピーク?
いつの間に庭に積雪白くなり
氷雨は溶けて雪は残りぬ
※1/24 今日の昼過ぎ 寒風吹き荒れ
さっき見た時は何もなかったのに
いつの間にか 庭は真白に変身して
強烈寒波の強さを知った
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