正の遺産(レガシー)と負のレガシー
東京2020 五輪が終わって
( 画像は 夏の庭の花 8/10 )
昨日(8/8) ようやく
TOKYO2020 オリンピックゲームが
閉幕した(閉会式も記憶に残った)
新型コロナウィルス禍という
パンデミックの中で
歴史上初めて開催されたのではないか
前準備から開催期間中まで
競技会場はもちろん選手村や
会場までの往復、毎回の食事と宿泊
感染しない・させない対策‥etc.
私が中学一年生だった1964年秋の
東京オリンピックの時と全然違う状況の中である意味強行されたスポーツ祭典だ
(1)まず スポンサーなどの都合で
日本では最悪の時期(七月半ば)に
しかも 未曾有のパンデミックの中で
挙行された(全体的に練習不足になりがちで 予選や本番への準備が不十分で
マラソンなどは厳しい条件下にあった)
また 当然居るはずの観客が
関係者以外は皆無という前例のない競技進行となった
今までは 味方や相手方の大きな声援の中で 精一杯のパフォーマンスを
披露してきただけに 多くのアスリートたちは 手応えのない 張り合いのない
孤独で 自分を奮い立たせるような
モチベーションも 持ちにくかったろう
ただ 選手によっては
雑念を払いながら 観客の圧を逃れ
ひたすら競技に打ち込めた人も
あったのではないか?
(2)開催の有無について
国内外の意見が分断された
昔は 疫病ではなくて
戦争の勃発によりやむなく
中止となったことがあるし
東西冷戦等で ロシア大会では
不参加を選択した国もあった
(私の義父は 若い頃 国体で優勝し
時が時ならオリンピック代表として
出場の可能性もあったらしいが
それも幻に終わったらしい
写真付きの新聞記事が残っている)
4年に一回の大会に出られるのは
ある意味奇跡的なことでもある
多くのアスリートにとって
たった一度の競技会に
一生のうちで出られるか出れないかの
選択肢しかないのだから
選手生命を賭けたものになる
そういう意味では 感染のことは
さておいて 曲がりなりにも
挙行に踏み切ったことは 少なくとも
アスリートや関係者にとっては
ありがたいことであったし
次の大会にも繋げられることにもなった
(開催前から閉会式まで関わられた関係者、医療関係者、そして 縁の下の貢献者・ボランティアの方々に 心から感謝をしたい)
昨夜は 我が家の黒猫が 深夜の
一人オリンピックを敢行していた
私は 毎日一人競歩に打ち込んでいて
平均7千〜一万歩前後を記録している
体を動かすって爽快で楽しいものだ
(3)無観客にしたことで費用負担の問題が残った
今回敢行して関係者やアスリートたちは
安堵しただろうし テレビ観戦していた者も 感動と気分転換を受け取り
幾らか未来への希望も抱けたのでは
なかろうかと思う
ただ そのために巨額の費用負担が残り
その解消をどうするかが これからの
頭の痛い課題となるだろう
でも 終わった今 私に言えることは
中止の道と挙行の道を比べれば
敢行して良かった面が
勝るのではなかろうか?
正の遺産が 負の遺産に判定勝ちと
あいなったのではと 私は推測する
(4)これを機会に
オリンピック憲章に立ち戻り
オリンピック精神についても
原点に戻って 今後の大会のあり方について 検討する(決定方法、競技内容、開催時期、競技時間、費用負担、
政治活動との絡み、IOC 委員の待遇、
選手育成と支援のあり方)
(5)競技中のマナーや異議申立ての
あり方、声援のあり方と、選手に対する中傷、デマや根拠無しの思いつきの
拡散、暴言への対応
(4)のことも併せて
オリンピック憲章に照らし合わせての
ルール作りが 急がれると思う
競技中のラフな振る舞いや勝手な言動、関係者の妨害行動や政治活動の制止や SNS 等を悪用した誹謗中傷の禁止、
パンデミック下での開催の有無を判断する基準作りなど
ps 2021.8.9 草稿
東京オリンピックのスタート直後に
私は 肺の精密検査を受けた
右肺に 三箇所の影が見つかったのだ
私と妻は 歳も歳だし コロナ禍で
最悪の事態も考えた X線とCTスキャンの結果 経過観察となり次回は 3年後となった 私は それでようやく
オリンピックの方に目が向き
一年遅れの東京五輪が 観戦できる幸せを 心から感じ いろんなことはあったが 開催されたことに 芯から感謝した
もう1年後の延長や 十数年後の延期なら
私らにとっては 観戦できるかどうかは
全然保証はされない
人様にとっては 個人的で
どうでもいいことだろうが
私らにとっては 今回もまた
二度目の東京五輪が観られた奇跡に
心から感謝したい
まだパラリンピックも控えているし
パンデミックの収束という
人類の宿題も待っている
現在流行中の変異株(デルタ株)は
かなり手強いようだ 私らは せめて
(不織布)マスク着用、手洗いうがいの励行、不要不急の外出を控え ワクチン接種への協力し 疫病被害による生活経済格差の解消に努め 国民感情や世論の分断を避ける手立てを考えなくてはいけないと思う(皆して知恵を絞り、知恵を集めよう! きっとひょいといい考えが浮き出てくるかもしれないし、またそう願いたい)