哲ノート

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高畑勲 展 -東京国立近代美術館-

2019-08-21 23:30:54 | ちょっとそこまで。
いつもの“MOMAT”近代美術館で、「高畑 勲」展

夏休み、あちこちの美術館では普段と違って「親子連れ」とか「子供たち」にも…という企画展がオンパレードしていて、

ふだん静寂の中マイペースで鑑賞できる“お気に入り”のMOMATも、普段とはちょっと違うにぎやかな館内です。

 

高畑勲氏というと、子供のころから見慣れた「東映動画 東映まんがまつり」(もちろん当時は氏の名前は意識していませんが…)

今となっては「日本のアニメはこういうもんだ」とアタマに覚えこまされた作品がすべて高畑勲氏の作品だったくらいの、見慣れた慣れ親しんだものばかりでした。

展示場内は、直筆の資料・絵コンテ・原画・背景画・レイアウト画・動画の一部が年代を追って紹介されており。「これぞ、高畑勲!!」って感じの内容です。

特に「レイアウト」という制作過程の言葉や、原画が随所に展示されており目を引きます。



また各作品のとてもきれいな「背景画」(これに人物などを後付けで織り交ぜる)が、1つの絵画のような存在感を出しており、これを見るだけでも価値があります。

「かぐや姫の物語」のコーナーでは、製作段階での「動画の手法」が紹介されていました。

作品の紹介もありますが「動画・アニメーション」の技術的な側面もしっかり説明されており、

ふだんアニメに“あまりくわしくない”自分でも見とれてしまうくらいの資料価値があるものばかりです。



「オオカミ少年ケン」「ハイジ」「ほたるの墓(何度見ても泣けちゃう)」「かぐや姫の物語」…とても印象のある作品群とともに、

「動画・アニメーション」の知らない世界に触れただけでも、とても貴重な美術展でありました。
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