哲ノート

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春日局 家光養育 -日本講談協会六月定席-

2020-06-21 23:34:44 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
新型コロナウイルス騒動で、演芸界も軒並み開催自粛。6月になってやっと動き出しました。

講談も3月定席後は開催自粛されていましたが、6月から興行再開。今日定席がおこなわれる上野広小路亭に行きました。

100人くらいの亭内ですがウイルス対策で間隔を開けての50人限定で開催されました。でも3か月振りなんで常連さんを含め待ちに待った定席です。

  

開口一番は修羅場読みで「三方ヶ原軍記 五色の備え」から「寛永宮本武蔵伝 猪退治」「出世の富くじ」・・・神田紅先生「春日局 家光養育」阿久鯉先生「河内山宗春 丸利の強請」愛山先生「毒婦般若のお作」

今回は神田紅先生の「家光養育」

紅先生の解釈と講釈ぶりがわかりやすく、見ているほうも楽しい講釈に・・・

春日局(お福)・竹千代・国松・家康がおりなす逸話

竹千代が家康に向けて「おじいちゃま・・・」でいいじゃないですか。時代劇・時代物の物語って文語調ぽいような話し言葉のイメージがあるけど

どんなに偉い人・格式がある人でも口語調(はなし言葉)があるわけだし、家康に向けて話しかけるときはこんな言葉でもいいわけでしょ。

すごくそんなところが新鮮に感じて、一つの物語としてはすんなり自分の中に入ってきた内容でした。

「語り」の芸です、ある程度「格式ばる」ところはあっても、実際の「会話」はこのくらいかみ砕いたところがあってもいいわけですよね。

いろんな講釈が楽しめる中に、話そのものを楽しむと同時に講釈師の個性を持った解釈を楽しむ・・・そんな定席となりました。(まあそれだけ余裕をもって講談の世界にはまっているわけです)
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