哲ノート

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寝音曲・殺生石 -国立能楽堂能楽鑑賞教室-

2021-06-23 23:51:42 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
ひさびさ能・狂言の世界へ・・・

国立能楽堂 能楽鑑賞教室

なにかと騒がしい(オリンピック)新しくなった千駄ヶ谷の駅を降りて、トコトコと・・・国立能楽堂へ。

  

本来は中高生をメインの対象にした鑑賞教室なんですが、この事態で自粛しているんで、ふだん脇に追いやられる一般人に良い席が割り当てられています。

今回は正面席2列目を確保(なかなか正面の間近な席では見られませんから…)

まずは「能楽のたのしみ」という解説からスタート。

いつもなら学生さん相手に身振り手振りで解説しますが、今回は(年齢層も高いんで)能とは、舞台の説明なんて感じで始まり、

解説途中で独特の能表現を実地に、悲しいを表すしぐさ、怒りを表すしぐさを観客みなさんでやってみます。(鑑賞教室ならではで、楽しいです)



そしてまずは狂言「寝音曲」から

謡を聴いた主人が太郎冠者との“ふたり芝居”でのこっけいなやりとりを能舞台の上で繰り広げます。

狂言は決して堅苦しくなく、使われる言葉もやさしいので話の筋立てについていけて、また表現・表情も実にコミカルな、まるで寸劇・コントを見ているようなおもしろさがあります。



続いては、能「殺生石」

能は狂言に比べ厳格で、言葉もむずかしく、やや取っつきにくい面があります。

ただこの鑑賞教室は事前に解説付きのパンフが配られ、そのなかにある「あらすじ」「鑑賞のために」「マンガ」を熟読しておくと、たやすく理解はできます。(いままで参加した鑑賞教室からわかりました)

那須野の原に殺生石と呼ばれる石があり、それにまつわる怨念・怨霊とのエピソードです。

能舞台にその殺生石が置かれ、話の途中でその殺生石が割れて中から赤ら顔で赤毛の女狐が現れるのが圧巻でした。(正面の間近の席だからこそ…)

ひさびさの能・狂言。神妙な雰囲気の中でしたが、とても良い席で間近に見られ、いつも以上にこの世界に入り込んだ気がしました。

事前に「あらすじ」をアタマに叩き込んで臨んだことが鑑賞のポイントでした。また機会ありましたら「鑑賞教室」に参加したいと思います。
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