ひさびさ六本木ヒルズ・森タワーへ・・・。(前回は「シンプルなかたち展」2015-5-31)
ここの屋内展望52階で気になる美術展が同時開催されているので、ぜひ行かなくちゃ・・・で、さっそく。
「楳図かずお美術展」
“奇才”楳図かずお氏の芸術的な漫画の世界を体験できるので、もう行く前から興味津々で待ち遠しかったです。
子供の頃に「漂流教室」「わたしは慎吾」の恐怖場面をリアル体験した身ですから、楳図かずお氏にはオトナになった今でも特別な存在であります。
今回の美術展の目玉は「わたしは慎吾」の続編ともいうべき「ZOKU-SHINGO」が101点の連作絵画として見られることです。
「わたる」と「まりん」そして「慎吾」とよばれるロボットの物語。不条理な作風の中に、当時の子供としては難しく理解がしがたい哲学・神学・人間・ロボット・機械化・自動化・・・など
社会文化への批判・批評を盛り込んでのストーリーで、今回の「ZOKU・・・」はその続編というより補完する形でストーリーをより力づよくメッセージを送るものになっていました。
「わたしは慎吾」をある程度理解していないと、ストーリーになかなか入り込めないかもしれませんが、伏線となる状況は変わらず101枚の絵画としてのストーリーではありましたが
なかなか見ごたえあるものになっていました。
52階の屋内展望フロアーでは、その「わたしは慎吾」の舞台となった東京タワーが眼下に見られて、
なかなか憎い演出に見とれてしまいました。