哲ノート

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楽屋草履 -浪曲定席木馬亭十二月-

2022-12-06 23:41:26 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
今年もあと1か月、締めくくりにいつものように浪曲を楽しみます。

年末とあって平日ですが人通りも多く、外国人の姿も多く見かけるようになりましたね。

浅草六区から浅草寺に向かう参道にある木馬亭も熱心な浪曲ファンで賑わいを見せました。



いつものように最前列で演者の目と鼻の先でじっくりと浪曲を堪能します。

今日の出演は浪曲界でも女性浪曲師が多い中、港家小柳丸師匠も含めて男性陣が3名出演。

男性浪曲師の抑揚の効いた野太い啖呵と節はなかなか見ごたえあるものです。開口一番はその伸び盛りのひとり三門綾さんから・・・

名人小團次の逸話から「楽屋草履」から、快活で通りの良い美声にぐいぐいと話の世界に引き込まれます。

さらに今日は演台に向かって右側の席に陣取からか、いつも以上に曲師の音色も聴こえて、気持ちよいBGMに・・・カラダが動き出しちゃうほど気分よく鑑賞しちゃいます。

つづいての東家恭太郎師匠は、講談でもおなじみの「神崎与五郎・東下り」

講談とは違いこの逸話に「節」が入るとまた違った味わいに・・・なかなか聴きごたえあるものなりました。

つづいての国本はる乃さんは「水戸黄門漫遊記から散財競争」快活ある節と啖呵をくりだし、まるで歌劇を聴いているようなテンポある展開に聴き惚れます

つづいて「御薬献上」(大石内蔵助の幼少期)「矢田五郎右衛門 妻への手紙」と年末ですから忠臣蔵・義士伝ものが続きます。(「神崎与五郎・東下り」もそうですよね)

講談で「鼓ケ滝」小柳丸師匠で重厚な「侍子守歌」そしてトリは三門柳師匠で「男の花道」で終演

演目前半の三門綾・国本はる乃といった若手の浪曲師が快活でメリハリある節と啖呵、演台での演出も含めてぐいぐいと亭内の観客を取り込んでいったのがとても印象的な今日の定席となりました。

今年は今回で6公演目の浪曲を楽しみました。自分を「浪曲の世界」に導いてくれた澤孝子師匠が亡くなり、一時期「浪曲」を聴く気分になれなくなりましたが、

またあらたな浪曲の魅力と“おめあて”をもとめて木馬亭へ月初めの定席に通うようになりました。来年もあらたな「浪曲の世界」に出会うためにも木馬亭を訪問したいと思います。






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