皆さんインクラインに沿って車座になって桜を愛でながら食事をしているが、桜はいいがここは線路はあるは枕木は
あるはその上、石がびっしり敷かれ歩きにくい。桜がなければあんまり来ない所ではないだろうか。
ところで、このインクラインがある所は蹴上という。蹴上という地名は変わった名前だ。
サッカー関係の職業に就くことを蹴職とは言わないようだが、蹴という漢字は足+就=蹴で、蹴上とは蹴り上げる
という意味に間違いない。何を蹴り上げたのだろう。何でこんな地名が付いているのか調べると“源義経が牛若丸と
称していた頃、奥州へ向かう途中この地で平家武者の一行とすれ違い、武者の乗っていた馬が泥水を蹴り上げ、
牛若丸の衣服にかかり汚してしまった。怒った牛若丸がその武者と従者の9人を斬り殺してしまった。”
もう一つは、“蹴上の南に九条山があり、ここにはかつて処刑場があり、罪人がこの山に登ることを死ぬのが嫌で、
なかなか登ろうとしないのを役人が後ろから蹴り上げて登らせた。”という説がある。どちらも残酷な話で実話では
ないようにも思われるが、実際のところは分からない。
行き着いた先が疎水公園になっている。