観・環・感

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ピケチイ教授からシビック・タイプRまで

2015年04月07日 | 日記
今朝、メールを開けると、勉強会の案内が入っていた。「今月から、フランスの気鋭の経済学者、トマ・ピケチイ教授の「21世紀の資本」を勉強する。
しかし、この本を真正面から読み解くのは少々手強いので、NHKで放映された「パリ白熱教室」で教授の講義を視聴しながら会のメンバー間で討論を
予定。テキストとして「図形ピケチイ入門」を使用。」と書かれていた。教授は、「所得と冨の不平等」の統計的に分析し、今脚光を浴びている経済学者
で中国各地でも講演している。

以前の日本は、経済一流、政治は3流などと揶揄されていたものの「一億総中流」で、冨の不平等は、あまり議論されることはなかった。
しかし、最近は「貧困問題」がよく取り上げられるようになっているので、勉強会のテーマとしてはいい。
しかも、完全に右翼思想に凝り固まっている安倍首相の元、「残業代ゼロ法案」も可決成立される予定になっている。この対象者は、年収1,000万円
以上とされているが、そのうちに400万円以上とかしきいが低くなることが予想されている。
今日の日本の格差に大きな影響を与えたのは、小泉・竹中政権の「労働派遣法」の改悪などの経済政策によるところが大きいが、その小泉元首相の薫陶を受けた
安倍首相の経済政策に経済界は一応応援しているだろうが、中国との戦争も辞さない(中国は戦争を望んでいる)安倍首相の国際政治の下手さに本当のところは、
経済界も困っているのではないだろうか。中国に対する諸外国の評価は、日本が思っているほど低くはない。日本がGDP世界2位のときはアメリカに物言うこと
さえかなわなかった。(橋本首相の悲劇)しかし、中国は、アジアインフラ銀行を起ち上げた。
小泉元首相譲りの安倍首相の強権政治に大マスコミもそうだが、同じ自民党の先輩議員でさえ物言えなくなっている現状は、野党がふぬけになっている今だからこそ
厳しい状況にある。かっての自民党は、同じ自民党議員といっても議員本人自身の思想は、極右から左翼までいてバランスもなんとなく取れていたとも言えるが、
小泉元首相が大きく党運営を変えた。

ところで、戦争に駆り立てる簡単な方法は、第二次世界大戦後のニュルンベルク裁判におけるに戦犯を収容しているニュルンベルク刑務所の刑務所付き心理分析官の
グスタフ・ギルバードアメリカ軍中尉に話したヘルマン・ゲーリング(ドイツ国家元帥)の次の話が有名だ。

「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。……しかし最終的には、政策を決めるのは国の指導者であって、民主主義であれファシスト独裁であれ議会であれ
共産主義独裁であれ、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。……とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると
非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ。」

話変わって、ニュルンベルクは、ドイツ南部のバイエルン州にある人口約50万の都市である。
そこから南の州都のミュンヘンまで総延長170.8kmの高速鉄道線が2006年に敷設されている。

バイエルン州の公式情報によると、シーメンス、BMW(前述のゲーリングを会社のコンサルタントとしていた。)、アウディ、アディダス、プーマのような世界的大企業
だけでなく、製造業、手工業、サービス業などの幅広い分野においても強い競争力を備えている多くの中小企業があるようだ。そして、このバイエルン州は、欧州27か国中
20 か国を上回る経済力を持っているらしい。
(かなり以前にミュンヘンで市内見物とデパートで買い物をしたこがあるが、落ち通いた雰囲気の所というイメージしかなかった。)
ちなみに、ニュルンベルクとよく似た名前の有名なサーキット「ニュルブルクリンク」は、ドイツ南西部のラインラント=プファルツ州にある。ここの北コースで先月ホンダ
のシビック・タイプRが量産FF車では世界最速のラップタイムの記録を作った。この車の日本国内での販売は未定だが、イギリスでは、約550万円での販売が予定されているようだ。
何千万円もするスーパーカーに全く劣らない速さを考えると、ヨーロッパのお金持ちではない走り屋さん達にとっては堪らない車と思われる。