メタボ健診 |
みなさんこんにちは。
メタボ健診は、私の記憶が正しければ2008年に始まった特定健診のことです。
年間約500億円以上の国費が投じられるこの「事業」は、果たしてこのままで良いのでしょうか?
「メタボ」という言葉で現在は国民に浸透していることもあり、日本では年間、4人に1人は受診しているとされています。
このメタボ健診の背景には、"肥満が全て"で、肥満を改善すれば健康寿命の延伸と、社会保障費の削減に繋がる、という予定でしたが、実際に「肥満」については0.4%改善させるも、血圧・血糖・脂質の面においては改善できていないのが現状です。
2015年のデータでもこのことは同様の結果でした。中には保健指導で結果が出ている方もいらっしゃるようですが、今後、肥満に伴うメタボをどう考えていかなければいけないか、疑問が残ります。
長年当院で肥満外来に携わっておりますが、体重減量によって血液検査結果の正常化や、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの治療の削減は実現できているという実感を持っています。
今後、肥満外来(保険診療)の拡大と、肥満治療薬の導入等が次世代への課題になると考えます。
では。