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みなさん、こんにちは。
みなさんは、人間ドックや検診で「NASH」を指摘された経験はありませんか?
以前こちらで「NASH」についてお話しをしたため、
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、改めてお話いたします。
「NASH」とは肝臓がメタボになった状態のことで、
非アルコール性脂肪肝炎の略語です。
ある報告によれば、
体重が3%減少すると・・・肝臓内の脂肪変性がなくなる
体重が5%減少すると・・・肝臓内の炎症と風船様変性が改善
体重が7%減少すると・・・治癒
とされています。
つまり、体重80kgの方が治癒するためには、
5~6kgの減量が必要ということになります。
NASHの自然経過は(治療せずに放置しておくと)、
悪化が20~50%の確率で5~10年で約10%が肝硬変に進行し、
肝細胞がんの発がん率は5年間で10%ほどと言われていますので、
NASHと指摘された場合は早めの治癒を目指しましょう。
肥満によるNASHの場合は、現状は治療薬はありませんが、
ダイエットで治癒できますので、
医療機関でNAFFDやNASHを指摘された方は頑張ってダイエットを行いましょう。
最後になりましたが、このブログが今年最後の投稿となりました。
年末年始も規則正しい生活を心がけ、不摂生はできるだけしないようにしてくださいね。
それでは良いお年をお迎えください。
では。
みなさん、こんにちは。
今年も残りわずかとなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
さて、本日は「血圧」についてお話したいと思います。
ご自宅で血圧を計測していらっしゃる方も多いと思いますが、ご自宅で血圧を
測った時より、病院で測った時の方が数値が高く出た経験はありませんか?
この事から、今、病院で正しく血圧測定ができているかが問題視されています。
病院は独特の雰囲気の中で測定を行うため、緊張やストレスで数値が変動しやすくなって
しまいます。
また、医者の白衣を見ると血圧が上がってしまう事を「白衣高血圧」、
反対に病院で測ると数値が低いのに自宅で測ると高く出てしまう場合を「仮面高血圧(逆白衣高血圧)」と言います。
なので病院と自宅での測定の数値に差が出てしまうので、正しい条件で測定を行う必要があります。
血圧測定を正しく行う条件は以下となっています。
●測定時の条件
1 静かで適当な室温の環境。
2 背もたれ付きの椅子に足を組まずに座って数分の安静後。
3 会話を交わさない。
4 測定前に喫煙、飲酒、カフェインの摂取を行なわない。
●測定回数
1~2分の間隔をあけて少なくとも2回測定。
この2回の測定値が大きく異なっている場合には、追加測定を行う。
●その他の注意
1 初診時には、上腕の左右差を確認。
2 厚手のシャツ、上着の上からカフ(上腕に巻いて血流を調節するもの)を巻いてはいけない。
厚地のシャツをたくし上げて上腕を圧迫してはいけない。
「高血圧治療ガイドライン2014」(日本高血圧学会)より抜粋
この事から病院では、正確な血圧測定を行う為に、計測中は会話を交わさないように
する事や、腕の高さを心臓の高さにして、シャツなどをたくし上げた時に腕を
圧迫しないようにするなど、気をつけなければいけません。
血圧測定は手軽に検査ができる為、簡単と思われがちなので、
私も医師として正確な血圧測定ができるように心がけたいと思っています。
みなさんもご自宅で血圧を測る時の参考にしてみてください。
では。
みなさん、こんにちは。
ローフードという言葉をみなさん知っていますか?
ローフードとはRaw(生の)food(食べ物)のことを言い、
酵素や栄養素を効果的に取れて健康や美容・ダイエットにも効果があるという食事法です。
ローフードがダイエットに効果的であるかについてですが、
ローフード自体はカロリーが低いため、体重減少効果は期待できるかもしれません。
しかし、カルシウム、ビタミンD、ビタミンB12、鉄、亜鉛、たんぱく質が不足してしまう為、
慎重に食生活を考える必要があります。
また問題点としては、生のままだと食中毒を起こしたり、
加熱することで効果や吸収力が増加する抗酸化物質があります。
さらに女性の場合30%の方が無月経症状を起こしがちです。
つまり、海外で流行しているダイエット法であって、
日本人にはローフードによるダイエット法はあまり合わないと思っています。
1番良いダイエット法は、1日3食バランスの取れた食生活を心がけて適度に運動することではないでしょうか。
では。
みなさん、こんにちは。
12月に入り朝晩は寒さが増しましたが、お元気でしょうか。
さて、朝家を出る時に寒くて身震いが起こることがありますよね。
なぜこのような震えが起きるかご存知ですか?
寒くなると、人は身を縮めたり服を重ね着したりします。
しかし、それでも寒さが防げない時は筋肉に震えが起き、
思わずブルッと身震いがしたり、あごがガクガク震えたり、手足が震えたりしますが、
これは筋肉に収縮を起こさせて防御反応として熱を生み出そうとするためです。
次に、甲状腺からホルモンが分泌され、
体中の代謝を高め細胞活動を活発にし、基礎代謝量を上げようとします。
また副腎からアドレナリンも分泌され、寒さに役立つホルモンとして働きます。
さらに、筋肉からアイリスインや褐色細胞からFGF21と呼ばれるホルモンも分泌されます。
これらホルモンは褐色細胞を刺激し、
体脂肪を燃焼させる作用のある褐色細胞をつくりだします。
つまり、冬は基礎代謝が上がりやすくなるということです。
調査によると、
寒さで体が震えだすのは15℃くらいからで、
わずか10~15分で、
中程度のエクササイズ1時間分に相当する量のアイリスインが筋肉から分泌されるようです。
これをダイエットに利用するならば、
寒いからといって家の中で過ごすのではなく、
屋外で身震いを予防するためにランニングや運動をすることによって、
基礎代謝量をさらに上げることが出来るということです。
しかし寒い中で汗をかいたままにしないことや、風邪やインフルエンザには十分気を付けてくださいね。
では。
みなさん、こんにちは。
寒い日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
さて、本日はダイエット中の方におすすめの
「湯豆腐」
についてお話しします。
豆腐は脂質が少なく高たんぱくで、
カロリーも一丁でわずか242kcalと低いです。
また、大豆イソフラボンも含まれているため、
女性ホルモンバランスの調整に好都合です。
さらに、大豆に含まれる良質なたんぱく質は
肝臓でアルコールを分解する役割を持っているため、
忘年会などお酒を飲む機会にもおすすめです。
冬の寒い時期に湯豆腐を食べることによって満足感もあり、
さらに代謝促進効果もあるため、
冬のダイエット食には良いと考えます。
では。
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