高血圧と降圧剤 |
みなさんこんにちは。
血圧に対する新しいガイドラインが発表されました。日本高血圧学会から発表された「高血圧値治療ガイドライン2019」では、今までの「正常血圧」と「高血圧症」の間に「高値血圧」「正常高値血圧」の概念を導入しています。
収縮期血圧(最高血圧) 拡張期血圧(最低血圧)
正常血圧: <120 かつ <80
正常高値血圧: 120〜129 かつ/または <80
高値血圧: 130〜139 かつ/または 80〜89
Ⅰ度高血圧: 140〜159 かつ/または 90〜99
つまり血圧を下げる降圧剤の投与は「140/90」から、食事による塩分制限や運動療法による生活習慣の改善は「130/80」からと、"2段階方式"と呼べる基準となっています。
ということは、「140/90」から降圧剤の処方をすることになるため、不必要に降圧剤処方される方が増えることになります。
その時の血圧の値だけでなく、塩分制限やダイエットを3〜6ヶ月続けても血圧が下がらない場合に初めて降圧剤を処方する方が良い、と考える医師が多いのではないでしょうか。私もその意見に賛同いたす今日この頃です。
これから猛暑日も続くことと思いますが、塩分補給は適度に、血圧が高めな方は特に必要以上にとりすぎないよう注意が必要です。
では。