短鎖脂肪酸 |
みなさんこんにちは。
今回は「短鎖脂肪酸」についての投稿です。いきなり栄養学の話ですが、みなさんはこの言葉をご存知でしたか?
短鎖脂肪酸は、ヒトの大腸内で腸内細菌によって作られる有機酸の一種で、我々の健康やダイエットにおいて大切なものです。
主な働きは、
- 悪玉菌を抑える殺菌・静菌作用
- ウイルスや最近から体を守るバリア機能
- 食欲を抑制
などの効果があります。
特に3はダイエットにも重要です。
短鎖脂肪酸は、腸からGLP-1などの様々なホルモンの分泌を促進させ、胃腸の動きをゆるやかにし、満腹感が得られやすくなり、食事量が減り、肥満を抑制させることに繋がります。
短鎖脂肪酸を作る腸内環境の一つ、フィーカリバクテリウム・プラウスニッツィの割合を調べたところ、痩せている人の平均が5.9%なのに対して、肥満の人では3.9%という結果となっています。
肥満の人でも、この腸内細菌に短鎖脂肪酸を多く作らせるためには食事の改善が効果的で、食物繊維=根菜・豆・きのこ類などを摂取することが勧められています。
肥満治療で使用されている食欲抑制のGLP-1製剤に代わって、体内でGLP-1を分泌させるためには、短鎖脂肪酸を腸内で多く作ることが有効ということになりますね。
では。