美容と健康に悩む人たちと共に歩む

肥満とガン

みなさん、こんにちは。


クリスマスも終わり、今年も残すところあと5日。
明日27日は仕事納めの方が多いと思います。

今年のお正月休みは最大で9日間の大型連休とのことですが、
みなさんはどのような過ごし方をされるのでしょうか?


休みが長い分、だらだらと過ごさないように
私自身も気をつけたいものです。


さて、今回は“肥満とガンの関連性”についての
お話です。


日本人は少しずつ過体重となっている傾向にあり、
肥満(BMI25以上)の割合は、男性30%、女性22%で
増加の一途をたどっています。


肥満とガンの関係について、肥満、腹部肥満、
体重増加と分けて考えたときに、
以下の箇所においてガン上昇のリスクが考えられます。


 肥満…食道、すい臓、大腸、乳房(閉経後)、子宮内膜
    腎臓、胆のう

 腹部肥満…大腸、すい臓、子宮内膜

 体重増加…乳房(閉経後)


特に大腸ガンのリスクは、肥満に伴う
インスリン様成長因子の増加やレプチンの上昇、
閉経女性の場合はエストロゲンの低下などによって
上昇するようです。

そのため、国立がん研究センター がん予防・検診研究センター
予防研究グループによる“日本人のためのがん予防法”では、
“体型”において、「成人期での体重を適正な範囲に維持する」
(太りすぎ、痩せすぎない)とし、BMIを、
「中高年期男性 BMI21~27、中高年期女性 BMI19~25に
管理をしましょう。」と提示をしています。


以前ブログ内で書きましたが、肥満度をBMIで示していることが
私個人としては少し納得しかねるところもありますが、
肥満に伴うガンのリスクについて、
みなさんにも知っておいていただきたいと思います。


今回で今年のブログ納めとなります。
今年一年間このブログにお付き合いくださり
ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

よい年をお迎えください。
















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年末年始

みなさん、こんにちは。


今日は12月25日、クリスマスですね。
クリスマスに忘年会、お正月…とイベントが続きますが、
暴飲暴食をしがちになっていませんか?

12月も下旬となり、毎年この時期は、
ダイエットの敵とも思える“誘惑”の時期ですよね。

この行事に伴って、アルコールの摂取量も増加します。


私自身アルコールに関しては、愛飲家の部類ですが、
アルコールは昔から「エンプティカロリー」
(栄養素をほとんど含まないカロリー)と言われています。


アルコールがエンプティカロリーといわれる理由として、
アルコール1gあたり、7.1kcalのエネルギーを持ちますが、
摂取時の利用率は約70%(約5kcal)と言われ、
その代謝過程で他の栄養素を産生することはなく、
同一カロリーの糖質、脂質と比較して体重増加はありません。

また、中等度の飲酒(純アルコールで約20~40g/day、
日本酒で約1~2合)はインスリン抵抗性の改善、
HDLコレステロールの上昇、抗動脈硬化作用をもたらし、
虚血性心疾患の発症率も非飲酒者に比べ、
低いことがわかっています。

ワインで言うと、“フレンチ・パラドックス”があり、
赤ワインの抗酸化作用が以前注目されました。

だからと言って、大量飲酒(60g/day以上)が
良いというわけではありません。

大量飲酒により、耐糖能異常の悪化、高血圧、
中性脂肪の上昇をきたし、メタボリックシンドロームの
増悪要因となります。

また、アルコールの作用そのもの以外に、
食生活の乱れも生じます。

つまり、アルコールを“百薬の長”にするためには
大量飲酒をしないように気をつけるということです。


“酒は飲んでも飲まれるな”この言葉通りですね。


では。












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バターダイエット

みなさん、こんにちは。


東京は今夜雪が降る予報が出ていますが、
積もるまでにはならないようですね。
昨日も言いましたが、東京に雪が積もると
人も交通網もマヒしてしまうので
まずは一安心といったところでしょうか…。


さて、これまで様々な「○○ダイエット」が流行しましたが、
ノルウェーでは今「バターダイエット」が流行しているそうです。

このためにノルウェーのスーパーではバターが完売し、
価格も高騰しているとのことでした。


「なぜバターなのか?」ということですが、
バターは低インシュリンダイエットとして
炭水化物より血糖値が上がりにくいため、
ダイエット効果があるとして流行しているようです。


日本では以前、バナナダイエット、りんごダイエット、
最近では鯖缶ダイエットが流行していますが、
まだこのような単品限定のダイエットが流行していることに
落胆しています。


“なぜこのような極端なダイエットが流行するのか?”ですが、
マスメディアが過剰に取り上げることや、
単品の食事制限が痩せやすいと思われていることなど、
色々な背景があると思います。

ですが、何度もこのブログ内でもお話している通り、
ダイエットは継続が大切ですし、
三食きちんとバランス良く食べて、
適度な運動も心がけるというダイエット法が
一番リバウンドも少なく、ダイエットに限らず、
何より健康にも良いのです。


その時その時に体重が落ちて喜ぶことがダイエットでないことを
知っておいていただきたいと思います。


では。












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レプチン

みなさん、こんにちは。


全国的に寒い日々が続いていますね。
明日は東京でも雪の予報が出ているようですが、
東京に雪が降ると、雪に慣れていないせいか、
人も交通も、色んな事がマヒしてしまうので
明日の天気には注意をしておきたいものです。


さて、以前何度かこのブログで「レプチン」という言葉を
記したことがあったのですが、覚えていらっしゃいますでしょうか?

今回もこの「レプチン」についてお話させて頂こうと思います。


もう7~8年になりますが、当院の患者様から血液を提供して頂き、
血中レプチン濃度と肥満の関連性について
研究を重ねてきました。


肥満や妊娠では確かに血中レプチン濃度の増加が認められました。


そもそもレプチンとは、脂肪細胞から分泌される
代表的なアディポサイトカイン(生理活性物質)です。

主に視床下部を介して満腹中枢が刺激され、
食欲が抑制されたり、白色細胞を分解・燃焼し、
カロリー消費量を高める働きもします。

また、脂肪細胞の数が多いほど、肥満であるレプチンは
多く分泌されるので、本来であれば食欲が抑制されて、
体重減少も見られるはずです。


ではなぜ肥満者は血中レプチン濃度が高いのにも関わらず、
食欲抑制や体重減少などのレプチンの働きが見られないのでしょうか?

これは、糖尿病におけるインシュリン抵抗性
(インシュリンの不活化)と同様の現象です。

つまり、レプチン抵抗性によって、レプチンがきちんと機能しておらず、
食欲抑制や体重減少が認められないことに加え、
レプチン濃度が高いことによって起こる血圧上昇、
肝線維化などがさらにMets(メタボリックシンドローム)の
一節に関与すると言われています。

つまり、レプチン抵抗性と高レプチン血症による、
“選択的レプチン抵抗性”がMetsに関与しているわけです。


以上の点を考え、肥満外来の医師として、
レプチン抵抗性に対する新薬を期待しています。


では。













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ファスティング

みなさん、こんにちは。


今年の世相を表す漢字一字が昨日発表されました。
2013年は「輪」とのことで、2020年の東京五「輪」決定や、
自然災害への支援の「輪」が広がったことなどが
理由にあげられるそうです。

みなさんの今年を表す漢字一字は何ですか?


さて、みなさんは「ファスティング(断食)」を行ったことはありますか?


「ファスティング」はダイエット効果だけではなく、
美容・健康維持のためにも良いと巷では言われています。

ファスティングはどのような効果があるのか、
実際に私がトライをしてみました。


ファスティングの方法は、1~3日間、水や酵素ジュースのみで
断食をする“短期タイプ”や、完全な断食ではなく、
時間を決めて行う“毎日タイプ”など様々ですが、
私は1ヶ月間、昼食を断食しました。

結果的には1ヶ月継続し、体重も約3kg減りました。

ただ、現在も行っていますが、空腹時に胃痛がするようになりました。

ファスティングをしたことによって、
消化酵素が過多になったためだと思われます。

確かにデトックス効果や、便秘改善効果などは認められるものの、
胃腸を休めている時間が長すぎて、これにストレス因子が重なると、
潰瘍のリスクがあることを自ら体感しました。


また、ファスティング終了後にドカ食いをしてしまい、
リバウンドをしてしまう方も多くいらっしゃるようです。


老若男女問わずですが、やはり50歳を過ぎての
ファスティングは私が体感したように体にあまり良くなく、
1日3食、規則正しい生活が良いのだと改めて思います。


では。












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菌活

みなさん、こんにちは。


明日12月12日は漢字の日です。
京都の清水寺で今年一年の世相を表した漢字一字が発表されます。
今年は何の漢字になるのでしょうか?


さて、以前このブログで“温活”というテーマでお話をしましたが、
今回は“菌活”というテーマでお話したいと思います。


最近オリコンが20~40大の女性2430人に行った調査で、
55.1%の方が日頃から“菌活”を行っていることがわかりました。

この“菌活”とはどのような内容なのか調べてみたところ、
「発酵させた食材を食べることにより、良い菌を積極的に摂取し、
腸内環境を整えよう」という取り組みのようです。

ただし、菌活を行っている多くの女性は「ヨーグルトの摂取」のみで
このヨーグルトによる菌活に期待をしていることは、
「お腹の調子を整える」ということでした。

確かにヨーグルトは腸内環境を整えるのに良い食材ではありますが、
便秘対策や腸内環境の改善を期待するのであれば、
発酵食品ではありませんが、「プルーン、押し麦、海草」なども効果はあります。


菌活を正しく行うのであれば、菌に対する効果や特性など、
理解をしておく必要があります。

“菌”と言ってもとても種類が多く、それぞれ違った働きがあり、
腸内環境の改善に限らず、美肌や血液をさらさらにしてくれる
働きを持つ菌もあるのです。


また、ヨーグルトだけではなく、納豆やきのこなども
菌活には良いのではないかと思います。


“朝活”や“婚活”“温活”、今回の“菌活”など、
いずれにしてもひとつのテーマにスポットが当てられがちになってしまいますが、
本来の目的と、意味をきちんと理解をしたうえで、
みなさんそれぞれの目的や目標を持って“○○活”を
行うといいかもしれませんね。


では。












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BMI

みなさん、こんにちは。


東京は今日含め、4日連続で乾燥注意報が出ています。
空気が乾燥すると、肌の乾燥だけではなく、
ウイルスが繁殖しやすくなるため、
風邪やインフルエンザにも注意が必要です。

職場でも自宅でも加湿を心がけて、乾燥対策を行いましょう。


さて、みなさんよく耳にする「BMI」ですが、
BMIは“Body mass index”の略語で、
「体格指数」と呼びます。

ご存知かと思いますが、このBMIは
“人の肥満度を表す指数”と厚生労働省は表記しています。


BMI指数は、
体重(kg)÷〔身長(m)×身長(m)〕
で割る出すことができ、
BMI<18.5 痩せ
18.5≦BMI<25.0 普通
25.0≦BMI≦30.0 肥満
BMI≧30 高度肥満
となります。

ただし、メタボリックシンドロームではこのBMIは
基準から外されています。

1999年WHOが発表したMetsの診断基準の中で
BMI≧30、ウエスト・ヒップ比≧90が入っていましたが、
2001年にはBMIはなくなり、現在のウエスト周囲径を中心とした、
内臓脂肪面積が重視されるようになりました。

これには私も同感で、BMIだと男女比がなく、
同じ身長で同じ体重の男女のBMIが同じであるのはおかしいし、
このBMIはあくまでも人の体格の指数であって、
大切なのは、「体脂肪率(量)」「除脂肪量(脂肪以外の体重)」や、
「内臓脂肪量」だと考えています。


ですので、BMIだけでは肥満度は評価できないのではと思います。


では。











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冬は太る?

みなさん、こんにちは。


12月に入り、今年も残すところ、
あと1ヶ月弱となりました。

毎年月日が経つのは早いと思うのですが、
今年もやはり同じことを思っています。


さて、私が毎月情報提供をさせていただいている、
Yahoo!BEAUTYでも、今回のブログテーマでもある、
「冬は太る?」ということをについてお話をさせていただきましたが、
冬は太る季節だと思われている方が多くいらっしゃいます。


みなさんご存知かと思いますが、
ダイエットには基礎代謝が重要です。

夏は暑く、汗もよくかくので、
基礎代謝も夏が一番高いと思われがちですが、
実は冬が一番高いということがわかっています。

これは、体温と気温に温度差ができるため、
体温維持のためにエネルギーが消費されることや、
以前このブログでもお話しましたとおり、脂肪を燃焼する働きを持つ、
褐色脂肪細胞が寒冷により活性化するというデータから
冬は一番ダイエットをしやすい季節なのです。


ですが、冬は寒いからという理由で外出する機会が減り、運動量も落ち、
さらに年末年始はクリスマス、忘年会、新年会と、
暴飲暴食をしがちなイベントが重なり、
ダイエットモードを妨げる状態となります。

いわゆる“誘惑”に負けてしまうということです。


私も時々ジョギングをしますが、冬の澄み切った空気の中で、
最初は寒いのですが、走っているうちに体が温まってきて、
とても気持ちが良いシーズンだと思います。


“冬は太る”という固定概念は捨てて、
ダイエットに励んでみるのも良いのではないでしょうか?


では。









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