つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

宇宙への関心 金環食

2012年03月10日 | 宇宙

5月21日(月)の朝、日本の太平洋側の広い地域で、 金環食(金環日食)が観測できます。

国立天文台の金環日食のページや、天文ファンのサイト「2012年5月21日は金環食(金環日食)を見よう!」が詳しい情報を提供しています。

日本国内で見られる金環食は1987年9月23日の沖縄以来25年ぶりとか。次回も2030年6月1日に北海道と、18年先になります。非常に珍しい天体ショーです。

しかも見られる範囲が広いのでたくさんの人に可能性があります。九州、四国、近畿、中部のそれぞれ南部、関東地方など広範囲で観測でき、とくに東京は中心食線(日食帯の中心線)が通るため、完全な(真円)金環食が見られます。

金環食が観測できる代表的な都市と大体の最大食時刻「2012年5月21日は金環食(金環日食)を見よう!」による)

•鹿児島 … 7:22:10頃
•高知 … 7:26:46頃
•大阪 … 7:29:52頃
•名古屋 … 7:31:35頃
•静岡 … 7:32:13頃
•東京 … 7:34:33頃
•水戸 … 7:36:22頃

惜しいのは平日の通勤時間帯ということ。当日、勤務を休めない人は、駅や通勤途上で日食グラスをかけてながめることになるのでしょうか。

大手カメラ店などではすでに日食グラスを店頭に並べています。

 値段はそれほど高いものではないのですが「当日、晴れるといいけどねエ~」と思いながら、買おうかどうしようか、迷っています。

 

 ビクセンの日食グラス

安全性などの面から、天文ファンのサイトおすすめ。

アマゾンで1,499円(3/10時点)

 

他のメーカーから、もっと安いものも色々出ています。

昔やったようにススを付けたガラスや下敷き、サングラスで金環食を見るのはやめたほうがよさそうです。目に悪い影響を与える可能性があるとして、メーカーが注意を呼び掛けています。

 

一方、カメラで撮影するのに必要なフィルターも販売されています。

 

マルミの太陽観測用NDフィルター DHG ND-100000。

横浜のCP+ 2012でも展示されていました。

口径58mmと77mmがあり、口径が合わない場合はステップアップリングを使用。

 

 

ケンコー・トキナーでは、減光フィルターとして光量を10万分の1にする角型の「Pro ND100000」、光量を1万分の1にする角型の「Pro ND10000」を用意。

光量を400分の1にする丸型の「ND400」を2枚重ねて使用する方法もあるそうです。

撮影するときは、ファインダーで直接太陽を見ることのないよう十分に気をつけ、デジタルカメラの場合、液晶画面を使用したライブビュー撮影が良いとのアドバイスも(ケンコー・トキナーのページ)

太陽の写る大きさについても考える必要があります。

太陽は撮影レンズの焦点距離の約1/100の大きさに 写るとされていて、35mm判のフィルム又は撮像素子(約36×24mm)に直径10mmで写しこむには約1000mmのレンズが要る計算になります。

こんな超望遠レンズを持っている人は少ないでしょう。

天文ファンなら望遠鏡を使うでしょうし、一般にはフルサイズカメラより、撮像素子の小さなカメラ、APS-Cサイズの一眼レフや高倍率ズームのコンパクトカメラのほうが適しているかもしれません(フィルターがつけられる機種)。

今年は、6月6日午前に、金星の日面通過(金星が太陽面をシルエットで通過)という珍しい現象もあり、2度も太陽を見上げることになりそうです。

 


宇宙への関心 オーロラ

2012年03月10日 | 宇宙

太陽表面の爆発現象による「太陽嵐」が地球に到達し、世界各地でオーロラが観測されたそうです。

9日のAP=共同の記事なので、新聞各紙とも内容は同じ。とりあえず10日の毎日.jpの記事から引用します。

『太陽表面の巨大な爆発現象「太陽フレア」で放出された電離ガス(プラズマ)などによる太陽嵐が地球に到達し、米東部時間9日未明(日本時間9日夜)、世界各地で幻想的な色を放つオーロラが観測された。 (中略) 今回のオーロラの原因となった太陽フレアは米東部時間6日に発生。プラズマは同8日に地球に到達し、同9日まで降り注いでいた。(共同)』

米アラスカ州で撮影された美しい写真(AP)が付いています。

太陽からプラズマが地球に届くまで2日かかるのですね。広大な宇宙。写真ファンにとって魅力的な世界です。(下はフリー画像。9日のAPの写真ではありません)

 
Northern Lights @ Aurora Village / Hyougushi

 ところで、オーロラを撮影するにはどんなテクニックが必要なのでしょうか。

「ヤムナスカ」という山岳・ネイチャーツアー会社のページ「オーロラ情報館」が参考になります。

それによると、オーロラ撮影の難しさは、

  • 暗い(夜なので当然。高感度、長秒露出が必要)
  • オーロラは動く(長秒露出が過ぎると、ぼやけてしまう)
  • いつ出現するかわからない
  • いつ消えるかわからない
  • 極寒の地(凍傷の危険、カメラの寒さ対策)

といったところにあるようです。とくに暗い中で動くものを撮るというのはとても難しいことです。ISOを高感度に設定すれば、こんどはノイズが発生してきます。

その中で、F1.4の明るいレンズがあるとして、露出の適切な組み合わせ例を見てみますと、

  • ISO感度  400   絞りF1.4  シャッター速度10秒
  • ISO感度  800   絞りF1.4  シャッター速度5~6秒
  • ISO感度 1600   絞りF1.4  シャッター速度2~3秒

などと出ています。レンズのF値が大きく(暗く)なれば、その分シャッター速度を遅くしなければなりません。つまり被写体ブレの可能性は大きくなります。(F値2.8以下がベター)

高感度に強い(ノイズが少ない)カメラ、明るいレンズがいいのは当たり前ですが、同サイトでは、コンパクトカメラでも、マニュアル露出ができるカメラなら撮影できるとして、リコーのGX100、GX200やキャノンG10を例に挙げています。

たとえばキャノンのEOS 5D Mark Ⅲだと、ISO感度3200ぐらいまで上げてもノイズがほとんど分かりませんから、きれいな写真が撮れそうですね。ただ、使用可能温度 が0℃~+40℃ ですから温めてやる必要がありそうです。

そして、カメラを三脚に据え、絞り解放、ピント無限大、レリーズを使ってバルブ撮影――ひたすらオーロラを待つということになります。

旅費もかかり、防寒装備、忍耐、運も必要という、かなり大変な撮影行ですが、これを専門にしているカメラクラブもあるそうです。何しろ雄大、幻想的な宇宙ショーですからね。

毎日.jpのサイトには「オーロラ フィンランドで見た 2012年は当たり年」という写真特集もありました。今年はオーロラが出現しやすいのかも。