8月24日、キヤノンの新しいAPS-Cサイズ一眼レフ、EOS 70D(8月29日発売)の無料体験イベント「JAPAN PREMIER」に行ってきました。
大阪の今一番ホットな場所「グランフロント大阪」。その地下2階にある、ナレッジキャピタル・コングレコンベンションセンター。大がかりなものから小規模なものまで、いろいろなイベントができる空間です。
8月31日と9月1日には、パナソニックLUMIX GX7のデビューイベントも開かれます。
「EOS 70D JAPAN PREMIER」の会場。
新技術「デュアルピクセルCMOS AF」の体感コーナー。
速くなったライブビューでのAFを実感できます。ぐるぐる回る模型の列車をライブビューのAFで撮ります。
模型の列車ってわりに速いですね。そう簡単ではありませんでしたが、まあ何とか撮れました。タッチシャッターは便利です。
写真家・榎並悦子さんのスペシャルトークショー。
最初は榎並さんのこれまでの作品紹介。9月始めの「風の盆」など、時期的に考えて、カメラはEOS 70Dではないようですが、きれいなものでした。
「風の盆」。赤い衣装の色と、灯りを取り入れた構図が素晴らしい。スローシンクロを使っているそうです。こういう写真を撮ってみたいですね。
このあと、EOS 70Dを使った作品が次々に。金魚、花、猫、相馬野馬追など。撮影のヒントを一杯聞けました。
EOS D70は、クリエイティブフィルター(元の画像を残しつつ、フィルターをかけた画像を別ファイルとして記録できる)、バリアングル液晶、タッチシャッター、スマホとの連携などが魅力という話でした。
キヤノンの開発者セミナー。EOS 70Dの開発に携わった技術者が、性能面を詳しく解説。
写真家・岸本淳さんのセミナー。EOS 70Dで撮った花と東京名所を紹介(動画もあり)。
EOS 70Dは、
・バリアングル液晶でローアングル撮影が楽になった
・ライブビューでのAFが速いので、ストレスなく、気持ちよく撮影できる
・高ISO感度がためらいなく使える
という点が気に入ったそうです。
鉄道写真家・広田泉さんのセミナー。
鉄道写真のさまざまなヒントを紹介しながら、EOS 70DのAFの食いつきの良さ、AFを端に寄せられる、流し撮りしやすいことなどを強調(動画もあり)。
・望遠でも空間を生かした構図にすること
・かげろう・煙を撮るには画素数と解像度のあるカメラが必要
・両目を開けて撮る
といったアドバイスが参考になりました。面白かったですね。
「ハンズオン」コーナーも盛況。
キヤノンのスタッフからカメラ・レンズの詳しい(踏み込んだ)説明が聞けます。
これまでにもボディーは触っていましたが、この日は新しく発表された望遠ズームレンズ「EF-S 55-250mm F4-5.6 IS STM」を付けてもらい、試してみました。
「EF-S 55-250mm F4-5.6 IS STM」を付けたEOS 70D。
このレンズは、2011年7月に発売された「EF-S 55-250mm F4-5.6 IS II」の後継モデル。AF駆動にSTM(ステッピングモーター)とリードスクリューを採用、動画撮影時のAF性能を向上させたとのこと(デジカメWatch参照)。
なかなか良さそうなレンズです。速くて静かなAF、フルタイムマニュアルフォーカス、旧型に比べ軽量さも魅力。液晶で見た限りでは色乗りのよい画質のようでした。
スタッフの説明によると、レンズの前寄りにある細い銀色の帯は、Lレンズの赤帯のように、上質の性能を表すひそかなこだわり。「プラチナリング」というのだそうです。
気軽に持ち歩けるサイズにもかかわらず、35mm換算88-400mm相当というのは応用範囲が広くて便利。旧モデルのようにフォーカス時に前玉が回転することがなくなりました。
◇EOS 70D 実写画像
さて、お目当ての「撮影体験コーナー」。ようやく実写画像が撮れますね。持参のSDカードを差してデータの持ち帰りもできました。
バイオリンに合わせてダンサーが踊り、7コマ/秒の高速連写を試してください、という設定。
RAW/JPEGで撮りましたが、家のDPPではRAW画像が表示できませんでした。発売前なので、まだEOS 70DのRAWデータにDPPが対応していないのかもしれません。
このため、以下の実写画像4枚はすべてJPEGファイン。ホワイトバランスはオートでは少し赤っぽかったのでPhotoshopで赤みを抑え、明暗を調整しています。レンズはEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM を使用。
【撮影データ】 シャッター速度優先AE(1/500秒、F4.5)、ISO感度 2000
【撮影データ】 シャッター速度優先AE(1/500秒、F5.6)、ISO感度 6400
【撮影データ】 プログラムAE(1/200秒、F5.6)、ISO感度 2500
【撮影データ】 プログラムAE(1/200秒、F5.6)、ISO感度 2500、タッチシャッター使用
◇その他の機器
このほか会場には、初心者向けワークショップコーナー、プリンターコーナー、EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー1.4× 体験コーナー、PREMIUM COMPACTコーナーがありました。
EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー1.4× 体験コーナー。
1.4倍のエクステンダーを内蔵した超望遠ズームレンズ。100万円以上する、こんなレンズをのぞける機会はあまりありません。
エクステンダーを入れる入れないを、レバーだけで簡単に操作でき便利です。スポーツ、鉄道、野生動物写真ファンなら欲しいでしょうね。
PREMIUM COMPACTコーナーにはコンパクトカメラのPowerShot Gシリーズ、Sシリーズの新製品が展示されていました。
PowerShot G16。
G15の後継機。DIGIC 6の採用で約12.2コマ/秒(6枚目撮影以降は約9.3コマ/秒)の高速連写に対応。 AFが約0.1秒と速く、タイムラグも短縮しているそうです。
持った感じが良いです。手にしっくりなじむ高級感のあるコンパクトボディー。レンズは明るいし(F1.8-2.8)、マクロは最短1センチ。露出補正ダイヤルがついているのもこだわり感があって魅力。
(欲しい… でもソニーRX100があるからなァ…)
帰りには記念品をたくさんもらいました。
招待状があったから特に多かったのかどうか分かりませんが、たくさんのパンフレット、立木義浩さんの作品集、液晶クリーニングクロス、抽選で「EOS 70Dスーパーブック」(1,890円)まで。
無料でプロの話を聞けて、モデルさんを撮れて、雑誌ももらえて… ずいぶん得をした気分。楽しい一日でした。
このイベントは東京、大阪、名古屋で開催。キヤノンさん、どれだけすごいPR費を使っているんだろうか、とも思ってしまいますが…。
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(EOS 70Dでの実写画像4枚を除く写真は、ソニーRX100で撮影しています)