◆「OM-D E-M5 II」の概要判明
まもなく登場すると噂されている、オリンパスの新しいマイクロフォーサーズ機「OM-D E-M5 II」のリーク画像とスペックが、デジカメinfo に出ています。
ネーミングからすると、現行の「E-M5 」の後継機との位置づけですが、相当ハイスペックになっている感じ。
デジカメinfo の読者から送られてきたというリーク画像は次の通り。
ボディーは、なかなか高級感のある、良い外観。
背面液晶が、「E-M5 」のチルト式からバリアングル式に変更。この方が色々なアングルの撮影に対応できます。
スペックの方は以下の通り(デジカメinfo より)。
・ボディはマグネシウム合金
・防塵防滴。耐低温
・16MPセンサー
・画像処理エンジンはTruePic VII
・5軸 手ブレ補正。補正効果はシャッタースピード5段分
・動画はフルHD60p
・動画は24fpsも可能
・動画のビットレートは最高77Mbps
・3インチ104万ドットバリアングル液晶モニタ。タッチパネル
・236万ドットEVF
・カメラ内キーストーン補正
・ライブコンポジット
・Wi-Fi内蔵。スマートフォンからのリモートコントロール
・40MPのハイレゾコンポジット撮影機能(0.5ピクセルステップで8枚撮影し40MPの画像を生成する)
◆4000万画素の高精細画像が撮影可能!
スペックのうち、特に注目したいのが「ハイレゾコンポジット」なる機能。昨年12月4日のデジカメinfo 記事(出所は43rumors)と同じものと思われます。
同記事では、この機能は「センサーシフト」という表現になっており、センサーの移動(1回の撮影で最大8フレーム)によって40MPに(画素数を)上昇させることが可能と説明されていました。
43rumors は、ハッセルブラッドの5000万画素中判カメラ「 H5D 200c 」のマルチショット機能と似たものではないかとして、下の説明図を載せています。
ハッセルブラッド「 H5D 200c 」のマルチショット機能(ハッセルブラッドのページ=PDF=より)
ベイヤー配列のセンサーの場合、一つの画素はR(赤)、G(緑)、B(青)どれかの色情報しか得られず、他の色については隣の画素から情報をもらって補完。またパターン情報(明暗)はG(緑)の画素が担当しているようです。すべての画素が光の情報すべてを得ているわけではない---これが解像力の低下やモアレ、偽色が発生する原因だといわれています。
マルチショットは、センサーを微小に動かすことで光の情報をすべての(あるいはこれまでより多くの)画素にまんべんなく与えるようにした機能なのでは… (素人ながら、こう理解しています)
ハッセルブラッド「 H5D 200c 」は、ピクセルピッチの1/2の精度でセンサーを移動、6枚のマルチショットで、5000万画素の4倍の2億画素相当の画像を出力することが可能。また、色再現性を向上、モアレの発生も極小に抑えられるとのことです。(YOUのデジタルマニアックス 参照)
オリンパスは、センサーシフト方式による5軸手ぶれ補正という、センサーを微小に動かす技術を持っているので、ハッセルブラッドとは別に、独自のマルチショット方式を考え出したのかな、と想像します。
問題は、この技術でどの程度見た目に高精細な画像になるのか、ということですね。
また、8枚のショットが必要なので、静止した被写体しか撮れないのでは…
でもともかく、比較的小さなマイクロフォーサーズのセンサーで、中判カメラ並みの高精細画像が撮れるとしたら驚き。
「CP+」で登場したら、注目の1台ですね。