ソニーが海外で6月10日、フルサイズ・ミラーレス機の高画素モデル「α7R II」を発表。同時に1 インチセンサー搭載のコンパクト機「RX10 II」と「RX100 IV(RX100M4)」も発表しました。(ソニーの海外向けプレスリリース)
日本での発表はまだ。そのうち正式に国内発表されるでしょう(写真はいずれもソニーの海外ページより)。
名前で「II 」や「IV」が付いている通り、それぞれ「α7R 」「RX10 」 「RX100 III 」からのアップデート。とはいえ、3機種とも新開発のイメージセンサーを搭載、4K 動画にも対応するなど大幅に進化しています。
個人的には、「RX100 IV」が気になってしかたがないのですが、まずは、ミラーレスのフラッグシップ機となる「α7R II」のスペックを見てみました。
海外発表されたソニー「α7R II 」
先日の、『ソニーα7R II には曲面型センサーが採用される?』という、SonyAlphaRumors の噂はハズレ!
(どうも最近、SonyAlphaRumors の噂が以前より当たらなくなってきた印象。ソニーの情報管理が厳しくなったのかも。なので、6/10 の記事は、無視してください… )
◆4,240万画素! 高感度も実現
「α7R II」は、4,240万画素。
すごいですね、どんな高精細な画像になるのか見てみたい…
これまで、スマートフォンやRX100 II、III /RX10 シリーズ のような小さな機種にしか使われていなかった、高感度で低ノイズの裏面照射型イメージセンサーをフルサイズ機に適用。ソニーによると、世界初だそうです。
これによって、4,240万画素(α7Rは3,640万画素)にまで高画素化したにもかかわらず、高感度を実現したとしています。
最高感度は、常用でISO 25,600、拡張でISO 102,400。(現行の「α7R」も最高感度がISO 25,600ですが、拡張最高感度は仕様上、ナシ)。
CMOS センサーを、サイズが同じのまま高画素にすると、画素ピッチが狭まり高感度性能が落ちるのが普通。たとえばキヤノンの新しい5,060万画素一眼レフ「5Ds / 5DsR 」は最高感度が常用ISO 6,400で、5D MarkIII(同25,600)に比べて高感度性能がかなり落ちています。
そのことから考えると、ソニーが高感度性能を維持しつつ画素数を大幅にアップさせたのはすごいと思います。世界一といわれるセンサー製造分野で、同業他社が追随できないほどの技術レベルに達したのでは…
◆AFポイントなんと399点!
399点の像面位相差AFポイントにはびっくりしました。画面のかなりの部分をびっしりカバーしています。カバー範囲は世界最大だそうです。25点のコントラストAFも併用できるファストハイブリッドAF。「α7R」と比べ、AF速度は最大40%向上。
2年前初めて触った時、連写が遅く(最高約1.5コマ/秒 )モッタリした感じだった「α7R」(2013年10月17日 記事参照)ですが、今回、AF追従連写で5コマ/秒を実現。
下のソニーのAF関連ムービーを見ると、動きものにも強くなったのが分かります。
また、「α7 II 」で採用された5 軸手ブレ補正や、シャッター振動を現行モデルより50%低減したメカシャッター(耐久約50万回)を搭載。 高画素モデルで要注意とされるブレをかなり防げそうです。
EVF(電子ビューファインダー)は解像度が上がり、両面非球面レンズ、ツァイスT*コーティングと贅沢なもの。
下のムービーでもファインダーが見やすくなったのを強調しています。
◆カメラ本体で4K 動画撮影OK
「α7s」でも4K動画撮影はできましたが、外付けレコーダーが必要でした。「α7R II 」は本体だけで4K動画撮影ができるようになりました。
下のプロモーションムービーをユーチューブで4Kに設定して見ましたが、きれいです。本物の4Kモニタで見たら、さぞ素晴らしいでしょう。
「CP+2015」では新しいカメラを出さなかったソニー。おいおい、ここへきてすごいカメラを出してきたじゃないの、という感じ。コンパクトなミラーレスでのこの性能を考え合わせると、キヤノンもニコンも安泰ではいられないでしょう。
恐るべし、ソニー。
ただ、高そうです…
海外では8月に約3,200ドルで発売される予定。1ドル123 円として、ボディーだけで393,600円。
ウ~ム。欲しいけどお金がない。
さらに、FEレンズ(フルサイズEマウント)には当たり外れがあるみたいだけど、その中でいいのだけを選んで、とくにツァイスのレンズを中心にシステムを組んだら…
これは、破産! ですね。
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