「準惑星ケレス 謎の光」(3月7日記事)の続きです。
NASAの無人探査機「ドーン」が、火星と木星の間にある準惑星ケレス(セレス)の周りを回って撮影した中に写っていた2つの謎の光。
ケレスの謎の光。(NASA提供)
その後どうなったか、NASAのページをチェックしてみると、6月10日に公表された最新画像が掲載されていました。
準惑星ケレスの最新画像。光る点の状況がこれまでより鮮明。(NASA提供)
NASAによると、ケレスから約4,400キロまで接近して撮影した映像。明るい領域は、直径約90Kmのクレーターの中にあり、中央のかたまった部分と、さまざまなサイズの光の点々が見えます。これが何なのか、これまでのところ、明確に科学的な説明がつかないそうです。
探査チームの研究者の話では、氷である可能性が強いものの、他の(たとえば塩)可能性も含めて引き続き観測を続けるとのこと。
クレーターの直径が90Kmということで、NASAの画像をフォトショップで拡大、モノサシを置いてみました。
モノサシを重ねてみると…(細かい目盛りは約2Km。大まかな合成です。科学的に厳密でなく、NASA製作ではないので転載不可)。
クレーターの直径が90Kmとすると、中央の明るいかたまり(NASAの説明ではcluster)の直径は15Km 前後のようです。
15Km というと、かなり大きなものですね。(UFO の基地?とか人工的な発光ではなさそう… )
氷である場合、これだけの広さの氷がかたまって存在する理由は何でしょう?
ケレスの内部構造は、下の図のように、分厚い氷の層の上を薄い塵の表皮が覆っていると考えられています。
ケレスの内部断面図(NASA提供。Wikipediaより)
素人としては、隕石の落下でクレーターができたさい、塵が吹き飛ばされ、下の氷の層が現れた? あるいは、氷でできた小さな天体(たとえば彗星)の衝突によるものかも… と色々想像をめぐらしていますが、事実はどうでしょうか。
NASAのページでは、光の点が何だと思うか? と一般から意見を募っています。
火山? 氷? 塩? … そのどれでもない?
興味のある方は、投票してみてはどうでしょうか。