カメラメーカーの特許出願状況を教えてくれる、えがみさんのブログ「エンジニアの嗜み」によると、キヤノンがAPS-Cミラーレス用の超望遠レンズ「Canon 600mm F5.6 DO IS」の特許を出願中とのこと。
キヤノンのAPS-Cミラーレスといえば、現状では「EOS M」シリーズのみなので、「EOS M」の超望遠レンズを研究しているということですね。
焦点距離は、35mm判換算で960mmになる計算。
1000mm近い、フルサイズカメラ用なら“バズーカ”と言われそうな大砲レンズと同じ画角ですか… すごいです。
カワセミや「だるま夕日」が楽に撮れますね。
名称からすると、DOレンズを使用し、手ブレ補正付き。レンズ全長 299.25(mm?)。
こんな超望遠レンズが、将来「EOS M」シリーズのレンズラインナップに登場するのでしょうか。
キヤノン「EOS M3 」(写真はキヤノンホームページより)。
「EOS M3 」は、とてもコンパクトなカメラ。それに超望遠レンズが付いたら… 想像して、楽しくなってしまいました。
ところで、DOレンズとは「Diffractive Optics(回折光学素子)」の略で、最近キヤノンのレンズに搭載されたケースでは、フルサイズ用の「EF400mm F4 DO IS II USM」(2014年11月28日発売)が思い浮かびます。
キヤノン「EF400mm F4 DO IS II USM」(写真はキヤノンホームページより)。
回折現象を利用し、小型にすることができるのがDOレンズ。欠点とされるフレアの抑制にも成功しているそうです。
それにしても、「EF400mm F4 DO IS II USM」は、長さ232.7mm、重さ2,100gと大型・重量級。
こういう超望遠レンズを、F値を一段ぐらい落として、APS-Cミラーレス用にコンパクトにしたとしても相当のデカさでしょう。
えがみさんのブログによると、
『かなりコストがかかりそうな仕様なので研究目的の特許出願でしょうけど、何年か先にはEOS Mに超望遠レンズが登場する可能性もあるので、胸が熱くなりますね。EOS Mの華奢な筐体でどうやってレンズを保持すれば良いのか、小一時間考えてしまいました。』
と書かれています…
個人的には、「EOS M3 」に、EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM(35mm判換算で320mm)を付けた格好が気に入っているので、もっと望遠が伸びたら面白いな~ と思っています。これより多少大きなレンズがあっても、いいんじゃないでしょうかね。
EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMを付けた「EOS M3 」(写真はキヤノンホームページより)。
あるいは、ボディーが大きめの本格的なAPS-Cミラーレス機が出たら、超望遠レンズも違和感がなくなるでしょう。
出るかな? 本格APS-Cミラーレスが…
冒頭の「600mm F5.6 DO IS」の特許出願が、実はその布石だったりして…