ニコンが8 月24 日、フルサイズ(FX)一眼レフ「D850」を正式に発表しました。発売は9 月8 日。(ニュースリリース参照)
ニコンD850 (ニュースリリースページより)
◆出し惜しみなしの高画素・万能機
発表されたD850 のスペックは、ほぼ事前の噂通り。ただし『現行のD810 より軽い』というのは、違っていました。
D810 (880 g )より35 g 重く、915 g(いずれも本体のみ)。
バッテリー、XQDカード 込みでは1005 g となり、1 キロを超えます(ウッ 重い!)。
それはそれとして、盛り込まれた機能には「すごいな~ 」と思ってしまいました。
4575万画素という高画素で、ISO 64~25600の常用感度を実現。ボディー単体で7コマ / 秒、バッテリーパック装着時で9コマ/秒という高速連続撮影が可能。
ニコンのページの製品比較で、フラッグシップのD5 と比べてみると、D850 は、かなりの部分で D5 と同等であることが分かります。
ざっと見ても、
・画像処理エンジン : 「EXPEED 5」
・AF センサー : フォーカスポイント153点(選択可能55点)、クロスタイプセンサー99点(選択可能35点)
・AF 検出範囲 : -4~+20EV
・AEセンサー : 180Kピクセル RGBセンサー、フリッカー低減
・ボタンイルミネーション
・動画の4K 対応 : 4K UHD 30p/25p/24p
が D5 から継承したもの。
これに加えて、ファインダーの視野率はD5 以上(0.75倍)。
以下の機能も D5 を超えます。
・シャッターブレを低減するシャッターカウンターバランサー
・電子シャッターによる「サイレント撮影」
・多機能のタッチパネル式チルトモニター
・深度合成の素材を撮影できる「フォーカスシフト撮影」機能
・ホワイトバランスに新しく「自然光オート」を追加
・8K 解像度以上のタイムラプス撮影
事前の噂にはありませんでしたが、別売りアダプターを使って『35mm判フィルムをカメラ内でポジに(JPEG化)できる「ネガフィルムデジタイズ」機能 』というおまけもついています。
いやはや大盤振る舞い。出し惜しみなしですね。
大ざっぱにみて、D5 に及ばないのは高速連写と高感度の性能ぐらい。
新たなフラッグシップといっても良いぐらいの万能機です。
ニコンにとっても、創立100 周年にあわせた、それこそ社の命運をかけたカメラなのでは…
◆安すぎる !?
気になる値段については、ニコンダイレクトで399,600円(税込) ですが、価格.com では最安値が 359,640円 (税込、8/24 )となっており、クチコミでは「想像以上に安い!」「安すぎだよ」との書き込みが。
高画素機で比較すると、キヤノンEOS 5Ds R (5060万画素)が、価格.com 最安値 403,863 円(税込、8/24 現在) です。
D850 、これは売れそうですねェ~