ニコンが天体撮影専用の「D810A」を発売する(5月下旬予定)というのを聞いたのがきっかけで、天体に興味が湧き、今年どんな天体ショー、トピックスがあるのだろう、と調べたことがあります。
ざっとまとめると次の通り(3月以降)。
・NASAの探査機ドーンが準惑星ケレス(セレス)に到達(3月6日)
・皆既月食(4月4日)
・NASAの探査機ニューホライズンズが冥王星に到達(7月14日)
・ブルームーン(7月31日) *ひと月のうちに満月が2度あり、2度目の満月が「ブルームーン」。
・ペルセウス座流星群(8月12日~13日)
・スーパームーン(9月28日) *地球に一番近づき、大きく見える満月。
・JAXAが金星探査機「あかつき」を金星周回軌道へ再投入(12月7日)
・ふたご座流星群(12月14日~15日)
このうち、いずれもNASAの探査機が接近する、準惑星ケレス(セレス)と冥王星についての観測が、人類初の知識をもたらしてくれそう。特に面白いと思っています。
◆ケレスの謎の光!
ケレス(セレス)は、火星と木星の間の小天体がひしめく小惑星帯の中にあり、小惑星の中では最も大きな天体。直径約950キロと地球の13分の1で、準惑星という位置づけ。分厚い氷に覆われていると考えられています。昨年、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の赤外線天文衛星「ハーシェル」の観測で、2か所から水蒸気が噴出しているのが観測されました。
NASAから3月6日、探査機ドーンがケレスの周回軌道に入ったとの発表がありました。
それより前から、ドーンは準惑星ケレスの表面の画像を送ってきており、NASAはこれらの画像をつなぎ、動画で公開しています。
自転する準惑星ケレス(提供:NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA )
ケレスの表面をおおうクレーターの一つに、明るい点が2つ見えます。これは何でしょう?
NASAの観測者の間でも「信じがたい」と、ミステリーになっています。
単なる太陽光の反射ではなく、影の部分に入っても明るく輝くというのは、この部分が「発光」していることを示しているのでは。
光を出すものって、ひょっとして火山? でも氷が覆っているとされる天体で火山なんかあり得るのでしょうか。
何となく人工光に見えます。それも、宇宙から見えるほどの、とてつもない大光量。
もしやUFO の秘密基地?
素人としてはすぐそんな想像にかられますが… まさかね。
探査機ドーンは今後、少しずつ高度を下げながら、1年4か月間にわたってケレスを観測するとのこと。詳細な観測結果が待たれます。
7月のニューホライズンズ冥王星到着も見ものですよ。
人類が始めて見る、冥界の王「プルートー」の素顔とは!
楽しみですね。
どっちにしても、地上からはどんな望遠鏡をもってしても見えないのが残念です…
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関連記事
・『NASAの探査機「ドーン」、準惑星セレスの周回軌道に』(朝日新聞)
・『探査機「ドーン」、準惑星セレスに接近中 表面を撮影へ』(朝日新聞)
・『準惑星ケレスの表面に謎の光』(AstroArts)
・『準惑星ケレスで水蒸気を検出、小惑星帯で初』(AstroArts)
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