つれづれ写真ノート

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古典菊の魅力 Part 2

2014年11月12日 | 

堺市大仙公園の日本庭園で開かれた堺市菊花大会(11/15まで)のうち、古典菊展示の続きです。

展示されているのは庭園の休憩舎周辺。

 

案内板がありました。

 

古典菊にはどんな種類があるのか、以下、案内板の解説をもとにまとめてみました(カッコ内は当ブログ補足。写真の品種名は鉢の名札に従っています)。

・嵯峨菊
 京都・大覚寺で長く門外不出とされてきた菊。嵯峨天皇に寵愛された格式ある系統。(下から上へ)七・五・三の花数で、箒作りに仕立てた花の姿は、凛として美しい。

・江戸菊
 江戸時代に作出された、花芯を包み込むような狂い咲き。珍奇な花を好む江戸っ子らしさがよく現れた系統。古典菊の中では豪華、圧巻の存在感。

・肥後菊
 肥後六撰花のひとつに数えられ、門外不出とし大事に守られてきた系統。本来は陳列や鑑賞方法に様々な作法があるとのこと。(肥後六撰花とは、椿・芍薬・花菖蒲・朝顔・菊・山茶花)

・伊勢菊
 伊勢神社に縁の深い菊。繊細な糸花弁がよれるように垂れ下がる独特の花姿。葉も繊細。

・丁字菊
 アネモネにも似て、花弁の中央がこんもりと盛り上がるように愛らしく咲く。江戸時代の園芸ブームに上方で発達した系統。江戸菊と同じく強健な性質。

 

 

肥後菊「香月」。

 

肥後菊「枚方白竜」。

 

丁字菊「恋の重荷」。

面白い名前ですね。

 

江戸菊「江戸黄八丈」。

 

丁字菊「右近」。

 


肥後菊「国の白杵」。

 

江戸菊「宝貴」。

 

嵯峨菊「田毎の月」。

 

嵯峨菊「御所紅」。

 

嵯峨菊ですが、これは名前分からず。

 

肥後菊「天の羽衣」。

花の姿にぴったりの命名では…

 

丁字菊「葛城」。

 

嵯峨菊「初瀬山」。

個人的には、やはり嵯峨菊が好き。

京都・大覚寺では、いま「嵯峨菊展」が開かれています(11/1~11/30)。(大覚寺のホームページ

 

伊勢菊はあまりに繊細なので撮り方が難しく、掲載をあきらめ(腕が未熟…)。

 

休憩舎では抹茶とお菓子の接待もあり、菊を見に来た人たちが、池の鯉などをながめながらほっこりした時間を過ごしていました。

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

    EF24–105mm F4L IS USM



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