名古屋の白ウサギ・1964年生

自称・宗教家・・宗教家とは職業ではなく「私の生き方」です。
職業・会社員、投資家  趣味・偽善事業

万葉集

2012-07-21 | 万葉集


信濃なる 千曲の川の さざれ石も 君し踏みてば 玉と拾はむ


            東歌 [万葉集 14 」作者不詳


しなのなる ちぐまのかわの さざれしも きみしふみてば たまとひろはむ

    ・・・・・訳・・・・・

信濃の千曲川の小石も、あなたが踏んだのならば玉(宝石)として、拾いましょう。


    ・・・ 私の訳 ・・・

信濃の千曲川の小石も、愛しいあなたが 踏んだのものかもしれない

       真偽はどうでも良い そう信じて 玉(宝石)と思って 拾います


作者不詳のこの歌、

     人の心の奥深さを見事に表現している

この人 にとっては、タダの石ころが タダの石ころ でない

あの人 が踏んだ小石なら それはこの人にとっては宝物なのだ

たくさんある小石のなかから

あの人 が実際に踏んだ小石を特定するのは不可能ではないか?

野暮なことをいわないで・・・・・

科学の世界では 白 黒 決着が必要

心の世界では 白も 黒も ない

もし仮にたくさんある小石の中から実際に あの人 が踏んだ小石を

特定する技術があったとしても

この人は そんな手段を 必要としていない

「聖なるもの」 を感じる能力を人間はもっている


「聖なるもの」 にもイロイロな次元がある

  下着泥棒をする者 にとっては

 盗んだ女性のパンツが 「性なるもの」 なのかもしれない

 何に「聖なるもの」感じるかで その人の 魂の 質 が問われる

       君し踏みてば玉と拾はむ・・・・・

 この歌は、作者の心の奥深さを感じさせる
      
コメント
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