名古屋の白ウサギ・1964年生

自称・宗教家・・宗教家とは職業ではなく「私の生き方」です。
職業・会社員、投資家  趣味・偽善事業

論点のすり替え。

2022-11-02 | 思う事


Aさんは自動車を路上に停めて、ホンの少しばかり
車から離れました。

数分後、車に戻ると・・・

駐車違反のシールが窓に貼られていました。

違反シールが張られてから、あまり
時間が経過していませんでした。

付近にお巡りさんがいたので、
お巡りさんがに詰め寄りました。

「ほかにも違反をしている人が沢山いるのに・・・
どうして私だけが違反シールをはられるのか??
納得できない!!!」



Aさんの気持ちもよく分かります・・・



しかしながら・・・Aさんの主張は
理論的に矛盾しています。
理屈が成立しません。



Aさんは駐車違反をした・・・
それ故に駐車違反のシールを張られた・・

「Aさんは違反をしたか?」
「Aさんは違反をしていないか?」

これのみが・・
この件に関する「論点」です。

Aさんは、それ以外の「論点」を持ち出して、
「それ故に納得できない」
と主張しています。

これを「論点のすり替え」と申します。


Aさん以外の人が、
「違反をしている」「違反をしていない」は、
この件とは別問題です。



それ故に、警察官は
Aさんの挑発に乗ってはいけない。

すり替えられた論点にたいしては、議論する必要はない。

論点の外れた議論をしてしまうと、
話は堂々巡りしてしまうだけで、
時間とエネルギーの無駄。



もちろん・・・
警察官もプロですから、そんな挑発には乗らないはずです。

こういう場合・・
Aさんに対してハッキリと、このように言うべきです・・

「あなたの気持ちは分かりますが・・
・・他にも違反者が沢山いる・・それは別問題です、
彼方が違反をしたか?しなかったか?
ただ、それだけが論点です。
それ以外の議論は此処では致しません」



これに限らす・・

対話や、議論な中で、
「論点のすり替え」をして来るひとは多いです。



相手が、論点をすり替えて来た場合・・
「すり替えられた論点」に乗ってはいけません。

これを「相手の土俵に上がる」と申します。

「相手の土俵」に引きずり込まれたら負けます。

ハッキリと
論点をすり替えないでください 

と・・・指摘すべきです。

そのうえで、
話し合えば時間とエネルギーの浪費は防ぐことが出来ます。



これとは別に・・・

世の中には・・・・

自分に都合が悪い事を追及されたり、
話題にされたりすると
本能的に「美談で話をすり替える」
という姑息な論法を使う人もいます。

自分にとって不都合な事を話題にされると
反射的に無関係な

 美談  を持ち出す・・
その空気にたいして、忖度を強要し、
本題から意識を逸らす・・

私はこういう技を「美談のすり替え」と呼んでいます。

感動する人情話・・・
心が和む美談・・・
心温まる話・・
泣ける人情話・・・

こう云った「美談」で自分への追求を逸らす・・

これは必ずしも意図的にやっていることではありません。

長年の蓄積で、性癖として身に付いてしまっている
場合が多いと感じます。

概して「自称・良い人」に多い性癖です。

面白い事に、世の中には・・このような性癖を、
「良きことのみを語る」・・・
「プラス思考だ」・・・
と思っているユニークな御方も存在します。

始めはこの技で土俵に誘導されていたひとも、
何度も回を重ねるうちに
その「姑息さ」に気付き始める。

私の価値観でみれば・・・

駐車違反で「論点のすり替え」をする人・・
ある意味、人間味があって笑える。

「美談のすり替え」「美談の逃避術」・・・
とても、笑えない・・・近寄りたくないひと・・



煩悩の塊りの私でも・・
せめて・・正直に生きて行きたい・・・

  自分に勝たねばならぬ・・・











コメント
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