名古屋の白ウサギ・1964年生

自称・宗教家・・宗教家とは職業ではなく「私の生き方」です。
職業・会社員、投資家  趣味・偽善事業

涙の鰻丼

2022-11-12 | グルメ 
名古屋の某所、
住宅街を歩いていると、
・・鰻・・の看板が目に入る。
小さくて地味な建物、古い建物、昭和の匂いがする。

たぶん、
地元の常連客のみを相手に長年やって来た店だろう・・

 ウサギセンサーが反応した  

この店・・・絶対に美味しいはずだ・・

勇気を出して暖簾を潜る。
昼12時だったが・・
客は一人もいない・・



それでも・・やはり・・
この店は美味しいはずだ・・
自分の勘を疑わず席に着く。

推定75歳位のオヤジと、
推定70歳位の奥さんが二人でやっている店だった。

オヤジは寡黙で愛想はないが
誠実のそうな御方だった。

奥様は、不器用だが、
腰が低く謙虚そうな御方だった。

老夫婦の姿を見た瞬間、
お二人の今までの人生のドラマが
瞬時に脳裏を走った。

誤魔化さず・・地道に、真面目に、
誠実に生きて来られたご夫婦だ・・・



メニューを見た・・・



「鰻の白焼き」があった・・

「白焼き」は腕に自信が無いと出せない。

腕の悪さを、タレで誤魔化すことが出来ないからだ。

やはり・・・この店は・・・高鳴る期待。



鰻を食べるのは一年振り・・

鰻丼と、麦茶を注文した・・・

麦茶を飲みながら、15分位待った・・・
鰻丼が運ばれて来た・・・



 鰻丼を見た瞬間・・・
まだ食べていないが、全てが分った・・・
これぞ絶品・究極の鰻丼だ・・



一口食べた・・・

  ウマイ!!!!  

私が今まで食べたウナギの中で最高得点。

思わず感涙・・・



昔、食べた行列のできる有名店の鰻丼を思い出した。

この店の方が断然美味しい・・・

タレは優しい味で、出しゃばっていない。
鰻を殺さず、ウナギの風味を引き出している。

皮はパリッと焼き上がり、身はフワリとしている。
御飯に染みたタレは絶妙な分量。

お吸い物も完璧だった・・・

濁りなく、限りな透き通っていていた・・
ウナギの肝が4個位入ったいた・・・

  安い!!! ウマイ!!! 全てが完璧!!!



 最高の鰻丼と思った・・ 

愛想を振り撒く芸は無いが、淡々と働くオヤジ・・

地味に、謙虚に働く奥様・・・

鰻丼を通してご夫婦の生き様が伝わって来る。

偉大に思う・・・

いい加減さを、愛想振り撒いて誤魔化す、
不誠実な人にはなりたくない。

老夫婦を見ならって、
誠実に生きて行きたい。



















コメント
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