名古屋の白ウサギ・1964年生

自称・宗教家・・宗教家とは職業ではなく「私の生き方」です。
職業・会社員、投資家  趣味・偽善事業

誠意を尽くしてバカになる。

2017-10-28 | 宗教


「 教えてあげる 」

「 正してあげる 」

などと云う気持ちで、人に接しても、
何の進展など望めないと感じる。

仮に相手の考え方が、
明らかに間違っていると思えたとしても、
明らかに不利な考え方であると思えたとしても、

貴方・・・方向性が間違っている・・・

と感じたとしても。

「 あなたの為を思って言っているのよ 」

などと無謀で、無意味な事を言う前に、

相手の気持ちを理解する事のほうが遥かに
肝心な事であると思う。

良い言葉・・・

良い教訓・・・・

立派な理論・・・・

ネットを開けばいくらでも掲示されている。

本屋に行けば、
自己啓発の本が溢れている。

私も若い頃はこれらの本を読み漁った。

パラパラと捲れば、どの本も同じような内容。
目次を観ただけで
もうイイい・・・・
と思えてしまう。

相手の気持ちを理解するには、とにかく

相手の話を聞く 

相手は何を思い・・何を言いたいか?

自問自答に徹する以外方法はない。

聞くに徹すれば、相手の心情が分かる。
それこそが誠意であると思う。

 誠意のない人間・・・には
ひとを動かすことは不可能。

 全身全霊の誠意 

 極限の誠意 

これこそが、人を動かす力となる。



最大限の誠意を持って相手の話を聞いた。

延10時間以上、相手の話を聞き続けた。
ある重大な問題を抱えるお方だった。

その人の深層意識が見えた・・・

自分で自分を偽っている・・・

と思えた・・・

とは言えナイフでえぐるような事は出来ない。

ギリギリの線で、遠回しに、
ほんの少し、私の意見を述べたら、激怒された。

「 あなたに人の苦しみが分かる訳がないでしょ・・・」

「 利口ぶった態度しないでよ・・・」 

「 私の方が知識が多いのよ・・・」

最後はバカにされておしまい。

プライドなどというメンドクサイものはもっていない。
バカにさえても良い・・・
相手の未来が心配ではあるが。

去る者追わず・・・

「 どうぞご自由に 」と思うだけある。

この芸は、究極のバカにしか出来ない。

バカになるという事は、
空虚なプライドなど持たないということだ。

悟ってもいない人間が悟ったような振りをすることに
恥じらいを感じる。



鋭い洞察力や、特殊な能力があるなら別だが、
精神論・宗教論をかじっただけの者が、

ろくに相手の話も聞かず、
相手の気持ちを理解しようともせず、

「 あなたのそこがダメなんだ 」

こういう言葉の裏には、
「 思いあがった傲慢 」
が潜んでいる事が多いと感じる。

自己満足しているだけで、
空虚なひとに思えてしまう。

傲慢な「 自称・偉いひと 」を見ると虫唾が走る。

下から目線に徹する事の出来るひとこそ、
真に偉大なひとであると思う。

親鸞聖人は終始、「 下から目線 」の人だった。

そういう意味で、
親鸞聖人は宗教史上最大の
「 正直者 」であると思っている。


よしあしの文字をも知らぬ人は皆

誠の心なりけるを

善悪の字知りがほほ

大そらごと の形なり

              「 三帖和讃 」の一首
(一部、平仮名を漢字に変換)

親鸞聖人  88歳のときに記す

   ・・・  訳  ・・・・・

善悪の二文字の意味を知ったふりをしない素朴な人は、
純真な心の持ち主であるのに、
善悪の意味を知っているような顔をするのは、
大嘘つきの姿である。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« パンダ様・・・痛快 | トップ | 『 イイひと 』 即ち『 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

宗教」カテゴリの最新記事