二重扉の開放

６月１９日の夜、福島第一原発２号機原子炉建屋の二重扉が開放された。
以前から予定されていたらしいが、当日直前に発表という慌ただしい展開。
地元への説明も終え、安全性も確保されており問題ないという。

２号機の原子炉建屋は、屋根が残っている・・・。
そのため、地下に溜まった汚染水の蒸発等で湿気がこもり、湿度９９・９％。
サウナのような状態での作業は、脱水症状を引き起こす危険もある。

二重扉を開ければ建屋内が換気され、湿度と放射線量が下がり作業が可能。
建屋内の放射能が空中に拡散散布、環境汚染に拍車をかけるが・・・。
事前に放射性物質濃度をできるだけ下げる措置を取っている。

だから、環境への影響はきわめて小さい・・・と安心感を植え付ける。
しかし、開放で放出される放射能の推計値は、１８億ベクレル。
１号機の二重扉開放時に放出された５億ベクレルを上回る・・・。

億ベクレルと言われても、それがどれだけのものかも分からない。
それをいいことに、敷地内の放射線量は・・・。
推計で毎時０．００１４マイクロシーベルトであり、極めて低いと発表。

本当にそんな低い数値なのだろうか。
なぜ直前発表なのだろうか・・・何か隠された底意を感じる・・・。