帯の経糸(たていと)。
色糸を順番通りに整える「整経」作業に入りました。
織りの作業の中で、唯一あまり好きになれなかった作業です。
今回は、織機の調整があるので、いつもより短く、帯4本分。
並べた経糸を、ドラムに巻き取っていくんですが
後のことを考えれば、絶対に間違えたくない大事な作業。
ドラムの回し方やスピード、その他もろもろが
織りの善し悪しにも関わってくるので、緊張のしっぱなしです。
一本だって間違えたくないから、よそ見もしないし、返事もできない。
ドラムを何回まわすか、回しながら
「いーち、にーい、さーん・・・・」と、数えています。
でも、それが、頭が疲れてくると、6回半で止めなきゃならないのに
「ごー、ろーく、しーち・・・」と、まわしそうになってハッとする。
整経のプロではないので、緊張します。
まる4日間。
糸繰り、整経、カセ上げ・・・・と
他に目をくれることなく、地道な作業の繰り返し。
頭の中は、糸だけ、数だけ、目の前の作業だけ。
糸だけ見つめて、ただ黙々と、それだけに集中です。
誰かに、これほど集中し、緊張し、想い患い、尽くすなんてこと・・・なかったな。
今は「何よりも糸!」かと、作業を終えれば、笑えてきます。
緊張の続く作業でしたけれど
久しぶりの糸との作業は、やっぱり嬉しい。
いよいよ、これから自宅作業です♪