春夏秋冬コツコツ手織

日々黙々と、つくる手織りの帯は博多織
庭に元気をもらって、春夏秋冬コツコツ手織り

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新しい帯の整経、いよいよこれから♪

2012年07月28日 | 手仕事

帯の経糸(たていと)。
色糸を順番通りに整える「整経」作業に入りました。
織りの作業の中で、唯一あまり好きになれなかった作業です。

今回は、織機の調整があるので、いつもより短く、帯4本分。



並べた経糸を、ドラムに巻き取っていくんですが
後のことを考えれば、絶対に間違えたくない大事な作業。

ドラムの回し方やスピード、その他もろもろが
織りの善し悪しにも関わってくるので、緊張のしっぱなしです。
一本だって間違えたくないから、よそ見もしないし、返事もできない。



ドラムを何回まわすか、回しながら
「いーち、にーい、さーん・・・・」と、数えています。
でも、それが、頭が疲れてくると、6回半で止めなきゃならないのに
「ごー、ろーく、しーち・・・」と、まわしそうになってハッとする。

整経のプロではないので、緊張します。



まる4日間。
糸繰り、整経、カセ上げ・・・・と
他に目をくれることなく、地道な作業の繰り返し。

頭の中は、糸だけ、数だけ、目の前の作業だけ。
糸だけ見つめて、ただ黙々と、それだけに集中です。

誰かに、これほど集中し、緊張し、想い患い、尽くすなんてこと・・・なかったな。
今は「何よりも糸!」かと、作業を終えれば、笑えてきます。

緊張の続く作業でしたけれど
久しぶりの糸との作業は、やっぱり嬉しい。

いよいよ、これから自宅作業です♪







やっと糸繰り、嬉しい糸繰り

2012年07月21日 | 手仕事

染めに出していた糸が戻ってきたので、早速、糸繰り。

今回は、引越したばかりの織機(はた)で織る初めての帯なので
まともに織れるか分からず、糸は、いつもより短く帯4本分。
織機の調整や、新柄の試し織りをしながら織っていきます。

色も、織ってみなければわからないところがあるので
勿体ないとは思いつつ、織り上がりがわかりやすいよう
色数少なく、4色の濃淡でシンプルなものにしました。
(ほとんど2色なので、ちょっと寂しかったかも)





数の多い経糸(たていと)の「糸繰り」と「整経」は
自宅ではできないので、前の機場での作業となります。





ひたすら、糸繰り。

でも、やっと織れると思うと
ひたすらの作業も楽しかったり。





さて、月曜からは、整経です。
5日間ほど、機場通いが続きます。

問題なく作業が進みますように。

博多織帯 「二季草(ふたきぐさ)」

2012年07月15日 | 作品・新作


二つの季節をまたいで咲く藤の花。
色違いで織った変わり献上の帯「二季草(ふたきぐさ」は
藤の花をイメージして色づけした帯で、「二季草」という名は
藤の花の別名。

垂れて咲く藤の花。
菖蒲やアヤメ、色を増してく紫陽花の花。
そんな季節を献上柄で。





自宅の機場、完成です

2012年07月11日 | 手仕事
ほどよい「織り」の仕事場が完成しました。
大きな帯の機(はた)一台と、着尺を織る大島機が一台。
そして中古の糸繰り機と手作りの糸合わせ台。
細々とした物は、まだこれからですけど、だいたい揃って、本日染め出し。





糸繰り機、これば京都から中古を購入しました。
もともとは12カセの糸を繰れる“糸繰り機”だったんですけど
大きな機をもう一台置く日がくるかもと(織りの仕事が順調にいけばの話ですけど)
8カセ用に切断してもらいました。

いっぺんに沢山の糸を繰れる12カセ用の方が便利なので残念ではあるんですけど
機場の広さに合う程よい大きさになって
部屋に可愛く収まってくれたので満足です。




自分の部屋を開けると、そこには機。
目覚めて開ければ仕事場ですから、もうこれは頑張らないと!

本日、糸の染め出しに行ってきました。
自宅に機音が響くのは・・・あともう少し先。
楽しみです。