春夏秋冬コツコツ手織

日々黙々と、つくる手織りの帯は博多織
庭に元気をもらって、春夏秋冬コツコツ手織り

HP:yokokoga.com

秋明菊とツワブキの花

2017年10月31日 | 手仕事
帯の二本目を今日中に織り上げるつもりでしたけど
体力の限界。
残りあと一尺半、仕上げは明日になりそうです。


秋晴れだった今日、庭に目をやると秋明菊が咲いていました。
今年はあまり咲く気がないのか、小さな花が気持ちだけ。





庭のあちこちで咲くのは、ツワブキの花。
秋に咲く花の中でも、この秋明菊とツワブキは特別です。
どちらも昔からある素朴な花だけど、咲くと何となく嬉しくなる花です。

大好きな花です。




庭の渋柿

2017年10月30日 | 工房の庭


四本ある庭の柿の木のうち、一本は渋柿。
干し柿づくりの季節です。

手を伸ばして届く柿からちぎって、皮を剥き
沸騰した湯にさっとくぐらせ干していきます。
お天気さえ良ければ、干し上がりもきれい。

柿ちぎりや皮むきをまとめてするのは大変なので
今年は早めに少しずつ。

完成した干し柿は、そのまま食べたり、天ぷらにしたり。
栄養価は高く、ビタミンA、βカロテン、カリウム、食物繊維と豊富です。
今年もせっせと作りましょう♪






絹糸、荒れた手、ハンドクリーム

2017年10月28日 | 手仕事
寒くなってきたのと、毎日の水仕事でかさつく指先。
織物をする手が荒れ、慌ててケア。

かさついた手や荒れた手では、まともに糸を扱えません。
細い細い絹糸を引っかけてしまい、糸を痛めてしまいます。

ここ最近の悩みは、自分の手。
毎年この季節になると、何種類かのハンドクリームを使い分けてケアしてますけど
今年は既に指先がかさついて、10本の指で糸を引っかけているような状態・・・。
気軽に糸に触れられません。



糸が扱えなくなる前に
既に荒れてしまった手に効果を発揮する
最強のハンドクリームを見つけなきゃ。




絹糸・・・蚕の命

2017年10月26日 | 手仕事


帯に使う絹糸が届きました。
染めに出す前の絹糸で、お蚕さんの吐く糸です。

お蚕さんが苦労して作った、繭も命も頂くのだから貴重です。
無駄にせず、大切に使わせて頂きます。




幼虫の時に出会ったお蚕さん。
ひんやりと冷たく柔らかな感触。
一匹を手にとって見るだけなら、とても可愛らしかったです。
食欲旺盛に桑の葉を食べていました。

作る帯は、お蚕さんの命でできています。
本当に・・・、大切に使わなければ。

男帯、色替え

2017年10月23日 | 手仕事


帯の二本目。
織り始めて少ししたところで、緯糸を入れ間違えて織り戻し。
織り進むより、織り戻す方が大変なので
間違えに気づいてギクリ、思わず固まってしまいました。
でも、早めに気づけて良かったです。

その二本目の帯を三尺ほど織ったところで
今日、一本目の帯を織機から切り下ろしました。
以前織った男帯の色違いですけど
色を変えただけでも、ずいぶん変わるから色替えも楽しい。
好きな柄なら、何度でも織りたくなります。



帯の二本目スタートです

2017年10月22日 | 手仕事
今日から帯の二本目です。

今回の帯は、織り始めに紋紙の掛け替えが何度かあるので
その都度、織機の上にあがります。
以前は(だいぶ前の話ですが)、ハシゴを使わずとも
織機の上のジャガードまで簡単によじ登れたんですけど
今では、ハシゴがないと上れません。
それどころか、ハシゴを使っても恐いくらい。

織機の上での作業がこんなに恐くなるなんて・・・。
年ですね。

十分に気をつけながら上って、下りて、作業して。
これから二本目の柄に入ります♪



二本目は、半幅です。

博多織新作発表会

2017年10月21日 | イベントのお知らせ

第115回 博多織求評会(博多織新作発表会)

■一般公開:11月10日(金)~12日(日)
     (10日、11日午前10時~午後5時、12日午前10時~午後3時)

■会場:博多織発祥の地、承天寺(萬松山 勅賜承天禅寺)入場無料

博多芸妓さんによる芸の技・・・11月11日(土)承天寺本堂  
一回目、午後1時30分より/二回目、午後2時15分より

他 
境内にて抹茶とお菓子の接待(有料)
着物でご来場の方には粗品をプレゼント
新作博多織の投票に参加された方の中から抽選で博多帯や小物をプレゼント


枯山水に紅葉の庭園、秋の承天寺へ是非。
抹茶やお菓子(有料)がお楽しみ頂ける茶席や、博多芸妓による舞の鑑賞、
着物で街を歩く「博多きもの散歩道」など、楽しんで頂けるイベントも開催。
お気軽にご来場下さい。

博多織工業組合Webサイト

博多町屋ふるさと館

2017年10月20日 | 手仕事


櫛田神社の向かいにある博多町屋ふるさと館に行ってきました。
博多織の実演をしていた時以来ですから何年ぶりかです。

ふるさと館の町屋棟では、博多織の実演をしていて、実際に博多織の帯を織っています。
今織っているのは、献上柄の入った「変わり献上」だそうです。





観光で来られるお客様も多く、外国の方も立ち寄ってにこやかに見学。
手織りの体験もできるので、博多織にご興味ある方は是非。

久しぶりに織の話ができて、楽しい時間でした。

実演時間:11:00~13:00、15:00~17:00



帯、一本目織りあがりました

2017年10月18日 | 手仕事


男帯の一本目、ようやく織りあがりました。
作業時間が一日少しなので、時間が掛かりましたけど
久しぶりに織り上げたこの帯は、今年最初の一本です。

織りあげた帯は、まだ織機から切り下ろさずに
このまま二本目に入ります。

織をしばらく休んでいたので、仕上がりがちょっと心配ですけど
織り手もまだ見ぬ最初の一本、楽しみです♪


※帯の裏を見ながら織っているので、上の写真は帯の裏面です。

織りの本番、一本目

2017年10月14日 | 手仕事
帯の一本目、本番に入りました。

織る時間が少ないので、なかなか織りあがりませんけれど
今日で六尺、あと半分です。





一本目は男帯。
織りあがるのは、来週の半ば頃。
楽しみです。

緯糸の管巻き

2017年10月11日 | 手仕事


緯糸の管巻き。
まずは最初の帯、一本分。






一日に少しずつですけど、今年最初の帯を明日よりスタート、本番です。
半幅の帯として織ってみようかとも思いましたけど
もとは男帯として準備していたものなので、最初の一本目は男帯。

八寸巾でつくる男帯なので、三つ折りにして三つの柄を楽しむ帯です。
緯糸の本数を減らしてますから、織上がりは女性の帯より柔らかめ。
とは言え、打ち込みは変わらず、しっかりきっちり博多織。

良い帯ができますように。

本番まであと少し

2017年10月09日 | 手仕事


経継終了。
今日は、朝から緯糸合わせ。





緯糸の色は、日本の伝統色にある苔色です。
写真では金茶のように見えますけど
もっと緑が強くて、くすんだ渋みのある黄緑色。
織り込む前の緯糸は、光沢あってとても綺麗。

数本の細い糸を合わせた緯糸は、しばらく寝かせて
その間に、織機の調整と試し織り。

本番まで、あと少し。







新しい帯・・・経継作業

2017年10月08日 | 手仕事


長いことお休みしていたので
これが今年最初の帯になります。
もともと男帯を織る予定で準備していた糸でしたけど
半幅として織ってみるのも良いかなと。

まずは、新しい糸に掛け替えるための経継作業。
久しぶりです♪

時間が掛かって面倒な作業ではあるけれど
織の作業の中で一番好きな作業は?と聞かれたら
この経継を選ぶかな。

最初の経継は、柄になる浮糸です。
一本一本、結んでいきます。
本数に間違いさえなければ、楽しい作業です。





浮糸が終わると、地の糸です。
地糸は本数が多いので、ただひたすらコツコツと。





新しい糸は、はっきりとした濃い色合い。
もやもやした気分が晴れそうです。
織るのか楽しみ♪

期待と楽しみが一番増すから、この作業が好きなんです。
あと少し。
今日も頑張って結びましょう。





2017年10月、織の作業

2017年10月04日 | 手仕事

織りかけだった帯を、今日やっと織り終えました。
一昨年、二本だけ織った帯の残りです。

二年近く織らずにそのままにしていた糸なので
さすがに帯としては出せないけれど、織ってみると17尺。
帯一本は十分にありました。

もったいないけど、小物用。





ギリギリ最後まで織ったので、織機の糸も割れてます。
ずいぶん時間が掛かってしまいましたけど
織り終えた喜び(ささやかだけど)と満足感がむくむくと。
すっかり忘れていたけど、思い出せてちょっと嬉しい。

次に織る帯は、一昨年準備していたもので整経済み。
経継作業も久しぶりです。

織の作業は、一日少しでゆっくりですけど
これから新しい帯にはいります。





久しぶりに

2017年10月02日 | 手仕事
ブログ更新、久しぶりです。

先月末に、久しぶりに織機に座りました。
父が逝って1年以上経つけれど
どうしても織機に座ることも、織る気にもなれず
仕事場でさえ見ないふり。
早く戻らなきゃと思いつつも、できなくて。

久しぶりの機音。
油をさしたり、ボルトを締めたり、織機の機嫌をなだめて織ってみました。
すっかり自信をなくしていたけれど
織ってみると、やっぱり楽しい。
今は一日、少しずつ。

織物には全く興味のなかった父だけど
工房をつくる時には、思うようにいかない体でせっせと手伝ってくれました。
機場のハシゴは、父の手作り。

織ることを二年近く休んでいたから、家に響く機音も久しぶり。
喜んでるかな・・・。