母方の女紋の入った着物を出していたら
祖母の婚礼衣装や、掛袱紗が一緒に出てきました。
一年に一度、虫干しの時に見るくらいですから、久しぶりです。
祖母の婚礼の時に使ったという、鶴亀の掛けふくさは
祖母が自分で刺繍したものです。(1m×1m)
自分の結婚式のために、一針、一針。
反対側には、大きな女紋。
紋も刺繍で入っています。
70年以上前、結婚する前だから、21、22歳の頃に作ったもの。
丁寧な刺繍です。
幸せを願って、一針一針。
祖母の顔が浮かんできます。
こんなところも自分で。
打出の小槌と鶴を刺繍した、30㎝×30㎝の小さなふくさは
おめでたい時のお重に掛けたりしていたそうです。
こちらも祖母の刺繍で、もっと若い時のもの。
母が大事にしまっていた中には
曾祖母が若い時に作ったという巾着も。
106歳で亡くなった曾祖母の青春時代。
巾着のモデルは、若い公達、憧れの君?
こんな頃があったんだね・・・と、ふふっと笑う母。
曾祖母、祖母、母。
根気強さも、器用さも、芯の強さも負けてます。
何か一つでも、受け継いでいるところがあれば良いんですけれど・・・。