春夏秋冬コツコツ手織

日々黙々と、つくる手織りの帯は博多織
庭に元気をもらって、春夏秋冬コツコツ手織り

HP:yokokoga.com

こんどこその帯三本目

2012年10月19日 | 手仕事

2本織った帯が、2本とも傷物になってしまった新柄の帯。
仕掛けの間違いを直して、紋紙も修正。
試し織りをしてみて、これならいけるかな・・・というところで
いよいよ本番、三本目!

・・・が、残り2本分の経糸しかない帯です。
絶対、確実、こんどこそ!とは言えない自信のなさから
なかなか本番に入れず、機の周りをうろうろ、うろうろ。

待ち遠しそうな織機と、整列して待ってる帯の緯糸(よこいと)に
「もうちょっと待って・・・。」と
なんだか機場にいるのも居心地悪い。





気持ちがなかなか本番に向わないので
久しぶりに庭に出て、草木や花を眺めてみる。


アメジストセージ。
シソ科の植物でサルビア属。

毎年、同じところでちゃんちゃんと咲いてくれる
手のかからない花。
柔らかな毛に覆われた青紫の花は
ふわふわ、もわもわ、間近で見る方が可愛らしい。

花言葉は「家族愛」



さて、ひと息ついたら、本番です。


日曜日の機場

2012年10月17日 | 手仕事

11月から織り始める新しい帯の整経(せいけい)が終わりました。
整経は、家ではできない作業なので
その時だけは、前の機場に通って作業をしています。

その整経を、先週末に終えて
日曜日は、残った糸の綛あげ(かせあげ)です。

誰もいない機場は、何となく薄暗くて、ひっそり静か。
糸繰り機の回る音だけが響く広い機場で、無言でしこしこ数時間。
静かなだけに、落ち着きます。





中古の木枠。
もう今はなくなってしまった機屋(はたや)さんの名前が入った木枠は
どれもかなり古くて、年季もの。

私の道具も、織機以外は、どこかで長年働いてきたものばかりです。
かなりの先輩に囲まれて織っているんだなぁ・・・と
見渡せば、ほんの少し心強くも。
大事にしよう。


秋の帯楽会 博多織展

2012年10月14日 | イベントのお知らせ
「博多織展」

伊勢丹新宿店と三越日本橋店が共同で博多織展を開催。
定番の献上柄のみならず、手織りの商品や新進気鋭の若手作家の作品など幅広くご紹介。

■10月17日(水)~23日(火)

■伊勢丹新宿店本館7階=呉服/特選きもの ■日本橋三越本店4階、同時開催

<新宿伊勢丹>
献上柄から若手作家の創作帯までを集めた「秋の帯楽会 博多織展」。
10月20日(土)2時からは、新宿店本館7階=呉服/特選きものにて
博多織工業組合の原田昌行氏が博多織の魅力や作り手の思いなどについて語るトークショーを開催いたします。


お着物で出かけたくなる季節、お時間ありましたら是非お越し下さい。
私は留守番ですけど、新宿伊勢丹、日本橋三越とも
私と同時期に博多織を学んだ作り手が店頭にてご案内致します。
どうぞお気軽にお声かけ下さい。

お待ちしております♪

※伊勢丹新宿店ご案内


博多織帯 雪降る山

2012年10月11日 | 手仕事

次に織る新しい帯の整経(せいけい)に入りました。
まずは、帯の経糸、92綛(カセ)。
繰って繰って繰って繰って、繰った糸をまた繰って・・・と
木枠に巻かれた糸が116個。





糸は、ほのかにピンク、うっすらグレー、つるんと剥けた薄卵色に
染め直しても変えることができなかった薄紫です。

本当は、雪降る冬の山のような帯がつくりたかったんですけれど
メインとなる色が、思う色とは違う薄紫・・・。
つくる私にも想像がつかなくなってしまいました。

ほんのちょっとの微妙な色の差。
面白いものです。












失敗

2012年10月09日 | 手仕事
織機を自宅に引っ越して初めて織った、新柄の帯。
先週、二本目を織り上げ、本日検品。

機の調整や、柄の出方の善し悪しを見ながら慎重に織っていた帯でしたけれど
二本とも傷物で失敗です。

織りながら気になっていた柄の乱れ。
自分の腕か、織機か、錘やテンション、組織や糸のバランスか・・・と
仕掛け以外のところで、「あーでもない、こーでもない」と
あちこち調整しながら四苦八苦。

でも、それ以前。
最初の最初、織機の仕掛けに間違いがあっての織傷でした。

自分の仕掛けに間違いがあって
更に、それに気づかずに二本も織ってしまうなんて・・・。

三本目に入る前に、織機の仕掛けからやり直しです。
残り二本となってしまった帯。
色、柄はともかく、最後の二本は、しっかり、きっちり織り上げたいとこ。

頑張りましょう。