春夏秋冬コツコツ手織

日々黙々と、つくる手織りの帯は博多織
庭に元気をもらって、春夏秋冬コツコツ手織り

HP:yokokoga.com

最後の一本 博多織

2011年11月23日 | 手仕事
今年最後の催しとなる岩田屋さんでの展示会が
昨日、無事に終了致しました。

残りわずかとなった今年も、あとひと月とちょっと。
せっせせっせと織りに励んで
「良かった良かった♪」と、笑って楽しく終えたいものです。

さて、今織っている帯も、4本織り上げ
最後の一本となりました。
その緯糸を管に巻いたら、織りも本番
一気に休まず織り上げます。





いつもの管巻き作業も、最後の帯だと思うと
管に巻く一本一本が、より大事に思えて
少しだけ緊張、気持ちが入ります。

最後の一本。
織るほどに良い帯となるなら
この最後の一本が、それのはず。

だけど、そうもいかない織りであるから
どうぞ、キュッと、ククッと
張りがあっても、しなやかで、身体に馴染む
締めて心地よい帯となりますように。


博多手織りKANDO

2011年11月13日 | イベントのお知らせ
「博多手織り KANDO」
博多織求評会と同時開催中の手織りの展示会です。
女性ばかりの織り手6名の作品展。

普段はそれぞれに活動をしていますが
個人ではなかなか難しい展示会や販売会には
「博多手織りKANDO」として集まり、共に活動。
作風の違う手織りの帯や着尺を
お楽しみ頂ければと思っております。



6名が揃って作品を出展しても
作品数は40点ほど。

今回は、その一部を御供所スペースにて展示、ご紹介。



博多織求評会も、今日が最終日となりました。
年に一回の大きな催しですが、始まってしまえばあっという間です。

この後は、引き続き福岡天神岩田屋さんにて
「博多手織KANDO」の展示販売会です。
今週の水曜日(16日~22日)より開催致します。

博多織デベロップメントカレッジ在校生の作品と共に(非売)
博多手織りKANDOの作品を是非ご覧下さい。

秋色の帯、四本目

2011年11月10日 | 手仕事
秋色の献上を三本織りあげ、四本目に入りました。
できればこの四本目を、博多織求評会前に
織り上げてしまいたかったのですが
展示会準備などで叶いませんでした。

仕掛けた5本の帯が全部織り上がるのは
今月末になりそうです。



「織り裏」で織る帯は、帯の裏面を見ながら織っており
鏡に映る表柄を見ながら、織り具合をチェック。

今回は、合わせた緯糸の具合が悪く
一本目は、かなり四苦八苦しながら織り上げました。



綺麗に合わせたはずの緯糸。
未だに難しく、一番神経使います。

秋色献上

2011年11月03日 | 手仕事

“初夏から夏”を想像しながら色づけした「優しい水辺」。
その帯の次に織り出したのは、暖かみのある色合いで
何となく秋を想って色づけしたもの。

その糸の掛け替え作業の一つが、経継(たてつぎ)です。
前回の糸と新しい糸とを交換する作業で
どちらも、経糸(たていと)の本数は同じなので
それらを、一本一本結んでいきます。

7千本以上ある経糸を結ぶ作業は
本当にコツコツとした地道なものですが
私にはとても楽しい時間。

どんな帯になるだろう・・・と
あれこれ想像しながら結ぶ間は
期待ばかりで、失敗は考えないから良い時間。

でも・・・・
「最後まで一本も間違えずに結び終えることが出来るだろうか・・・」と
あと数本という、最後の最後がいつも心配。

きっちり終われれば、ホッと安心。
気持ちはすっきり、嬉しくなります。

この経継作業は2日ほど。
これが終われば、さぁ織りです。


第109回 博多織求評会 一般公開

2011年11月02日 | イベントのお知らせ
第109回 博多織求評会
(博多織新作発表会)

日時 平成23年11月11日(金)~13日(日)

11日…午後1時~午後5時
12日…午前10時~午後5時
13日…午前10時~午後3時

場所 博多織発祥の地 萬松山 勅賜承天禅寺


※お着物にてご来場の方には粗品をプレゼント♪

※誕生770年記念講座
 博多織人間国宝、小川規三郎先生による講座が
 11月12日(土)午前11時と午後2時の二回あります。
 「博多織について」のお話です。
 参加費無料、開場は本会場(承天寺)の本堂です。


その他の催し、詳しくはこちら

手織り博多織「優しい水辺」

2011年11月01日 | 作品・新作

2ヶ月ぶりでしょうか。
ご無沙汰ばかりで、忘れられそうなブログです・・・。

9月より準備を始めていた新配色の帯でしたが
ふるさと館での博多織の実演中に、階段ですべって捻挫・・・・。
長いこと織りを休んでしまいました。

予定を大幅に遅らせながらも仕上がった帯は
前回織った「夢見草」の色違い。

季節季節に楽しめるようにと
今年は、色違いの帯を4種類織ることに決め
まずはその一つを5本、ようやく織り終えたところです。

夏帯にどうかと考えながら織った帯は
「優しい水辺」

水辺の花や、さらさらと湧いて流れる夏の清水。
その川に可愛らしく浮かんで流れる
小さな花を想像しながら織り上げたものです。





締める方の気持ちで
夏でも冬でも、また春にでも。

そんな帯をつくってみました。