春夏秋冬コツコツ手織

日々黙々と、つくる手織りの帯は博多織
庭に元気をもらって、春夏秋冬コツコツ手織り

HP:yokokoga.com

経糸(タテイト)の糸繰り

2011年08月21日 | 手仕事

染め上がってきた糸を、木枠に巻く作業が糸繰り。
まずは経糸130カセの糸を、糸繰り機にかけて木枠に巻きます。

緯糸(ヨコイト)より扱いにくい経糸だけど、2日で終了。
木枠130個が並ぶと、ちょっとした満足感が味わえる。

続けて繰るのは、緯糸です。
糸との作業は、まだまだこれから。
早く織りたい・・・そんな気持ちが溢れてきます。



作業開始!

2011年08月14日 | 手仕事

8月初旬に染めに出した糸が、染め上がってきました。
2配色分の糸は、帯にすると10本分。
(色違いの帯が2種類できます)

最初に織り始めるのは、薄い水色の帯。
9月の織り出しに向け、8月いっぱい大忙しです。

糸繰り、整経、糸合わせ、管巻き、経継ぎ・・・と
地味な作業ですけど、一番大事な作業です。



8月、帯の「染め出し」です!

2011年08月02日 | 手仕事
さぁ、染め出しです!

6月、7月と、何かと考えることが多くて
帯の方に身が入らず、悶々と過していましたが
8月より本腰入れて作業に取り掛かります。

今年つくる帯は、配色を変えての色違いを、3、4本予定していて
まずは、その色決めと、糸の「染め出し」です。

色見本の糸の中から、イメージした色を選んで「染め」に出しますが
数ある色見本の中から、自分の欲しい色を探すのは難しいものです。
わりに多いのは、時間を掛けてゆっくり、じっくり、何度も色を合わせて
「よし、これ!」という日がくるまで粘るパターン。
でなければ、他の色に惑わされる前に、念頭にある色だけを選んで
その中から決めてしまうか・・・でしょうか。

「ああでもない、こうでもない」と、色の迷路に迷い込んでしまうと
広げた色見本の中で、放心状態なんてことに。

複雑な柄物の帯の時には
図案に色を付けたり、塗ったりして、色を決める事が多いけれど
献上柄であったりすると、色決めの訓練にもなるので
頭の中にあるぼんやりとした帯のイメージだけを頼りに
直接、色見本を選んでいます。





いつも悩むのは、経糸と緯糸が重なった時
どんな色になるのか、どんな色が生まれるのかが想像できないところです。
「この色の上に、この色が重なるとどんな色が出てくるだろう・・・。」
また、「この色の横に、この色を持ってくると
いったいこの色は、どんな色に変化して見えるのだろう・・・」などなど。

思う色を選んでみても、織ってみないことには分からない「色」に
いつもドキドキさせられています。

経糸(たていと)で柄を出す博多帯は
染めてしまうと修正できないだけに冒険です。
小さな冒険がいくつもある織りの作業に
緊張すること、度々です。

染めに出した色が、思う色に染まってきますように。
そして、思いもしない素敵な色が生まれますように。