春夏秋冬コツコツ手織

日々黙々と、つくる手織りの帯は博多織
庭に元気をもらって、春夏秋冬コツコツ手織り

HP:yokokoga.com

帯の残り糸とくず糸

2012年08月31日 | 手仕事

帯の残り糸やくず糸。
経糸の残り、緯糸の残り、織りながら出てくるくずの糸。
使っている糸は、お蚕さんの絹の糸です。

くずくずの短い糸は、普段の作業にも使うので捨てません。
少し長めに残る帯の経糸や、継ぎ糸の残りは
絡まないようネジネジとまとめて大事に保管。
暇のあるときに、これで色見本や絹紐を作っています。





織りを始めた頃からの残り糸ですから
経糸も緯糸も、くずくず糸もずいぶんたくさん。
どんなくず糸も、捨てずに大事にとっています。

体力がなくなり、織りができなくなったら
この残り糸で、ぼちぼちと何か楽しい物をつくって過ごそう。
なんてことを考えたり、想像したり。

未来の小さな楽しみです。

若手職人展 大阪タカシマヤ

2012年08月31日 | イベントのお知らせ
若手職人展開催
「初企画!手しごとMAN&WOMAN展~新世代の技祭り~」


会期 平成24年9月5日(水)~10日(月)
場所 なんば大阪島屋 7階催場
   午前10時~午後8時 ※最終日は午後6時閉場

全国16の都道府県から、35人の若手職人が集まります。
産地によって実演あり。

博多織も参加しており、私も店頭にてご案内。
博多織りの実演です♪


展示詳細はこちら↓
初企画!手しごとMAN&WOMAN展~新世代の技祭り~

帯の緯糸(よこいと) 

2012年08月31日 | 手仕事

新柄の本番に入ったその日に
新しい緯糸(よこいと)が、染め上がってきました。

実は、今織っている帯の緯糸は
私の勘違いで染めあがってきた濃いブルー。
本当は、薄いグリーンのはずだったんです。

一度染め上がってきた糸を
脱色してまた染め直す・・・というのも考えたんですけれど
同じ糸の染め直しでは、糸が毛羽立って織りにくいので
帯2本分の緯糸を、新しく染め直すことにしました。





4本中、2本が濃いブルーの緯糸で織った帯となり
残り2本が、本来の色で織った帯となります。

見た感じの違いは
濃いブルーは、ちょっとくすみの入った落ち着いた感じの帯で
薄いグリーンは、少し明るめの帯になるんじゃないかと思っています。

織り上がってみれば、かすかな違いかもしれないんですけど
織り上がってみなければ分らないから、また勉強です。




新柄の帯、織り本番!

2012年08月29日 | 手仕事

新柄の帯の本番に入りました。
帯を織るのは3ヶ月ぶりです。

自宅で織る帯の最初の一本。
いつも以上に緊張します。

家族の心配は
織機の振動で家が傾くんじゃないか・・・というのと、機(はた)の音。
でも、私の心配は、家の傾きより、織機のトラブル。

ジャガードの音や、織ってる時の機(はた)の音に
少しでも聞き慣れない音が入るとびくついてしまいます。

「一緒に頑張ろうね。」と、織機をなだめて、ご機嫌とったり、懇願したり。
でもそのうち、「一緒に頑張ってくれるはず!」と、開き直って
織機と共に、カララン、ドン、ド、ド、ドン。
機(はた)を信じてスタートです。

良い緊張。

ネームを入れたら、織り本番!



帯の紋紙

2012年08月22日 | 手仕事

織物の柄データ、紋紙。
なんでもないただのボール紙に開けられたいくつもの穴。
柄を出すためのデータで、プログラム。
穴の場所が一つでも違えば、帯柄は崩れて傷物です。





織機の横に垂れ下がる紋紙。
「いったいこれは何ですか?」と、よく尋ねられます。

「紋紙といって、柄を出すための柄データなんですよ。」
と、最初の一言は、いつもこれ。
でも、そう言われて、ピンとくる方の方が少ないですよね。
もっと上手な説明ができると良いんですけど
一生懸命、説明すればするほど、こんがらがってしまいます。

経糸(たていと)の間に、緯糸(よこいと)を一本入れる度に
ガチャン、ガチャンと、頭の上でこの紋紙が入れ替わって、柄を生みます。

今回の帯に使う紋紙の数は、420枚。
その中で、幾つかの間違いを見つけて、直して、試し織り。
それを繰り返して、今度こそ!

今週中には本番です。

よこ糸、絹糸、帯の糸

2012年08月21日 | 手仕事

管に巻いた緯糸です。

帯一本分の緯糸を、管に巻き終え、織機にセット。
きれいに並んだ緯糸を見ると「いよいよ本番!」
気持ちが引き締まります。





一本の管に巻かれた緯糸で織れる長さは、約3寸。(11センチちょっと)
巻きの加減や合わせた糸の本数によって違ってはきますが
私の場合は、2寸半~3寸くらい。




織りの本番まで、あともう少し・・・です!

博多織帯 試し織り

2012年08月11日 | 手仕事

織機を自宅に移して、もう2ヶ月。
やっと織機の調整です。

ジャガードのスイッチを、ちょっと怖々入れてみる。
グーンだか、ゴーンだか、2ヶ月ぶりに聞く自分の織機の機械音。
そんなに悪い音ではないみたい。

さっそく、機(はた)に座って、織機の調整。

織機を解体→引っ越し→組み立てる、という大がかりな引っ越しだったので
ジャガードに狂いが出るのは仕方ないことです。
以前から気になっていた箇所も含め
この機会に全部すっきり直すつもりで総チェック。

まだ少し気になる所はあるけれど
頭を抱えるほどではないようで、一安心。



さんざん織り手を悩ませてくれた織機だったけど
久しぶりに働く喜びからか、ずいぶん丸く、優しくなったみたい。

織機が優しいと、織り手は嬉しい。

試し織りをしながら機の調整をし
50センチほど織ったところで、ひとまず終了。

お盆の間に、一本織り上げる予定だったんですけれど
染めた緯糸(よこいと)の色が気になり、本番に入るのを躊躇っています。
柄を出す紋紙の準備もあるので、帯の本番に入るのは、お盆過ぎになりそうです。

新しく織る帯は、山!なんです。

どんな帯になるんだろう。
どんな山ができるんだろう。
その後、またどんな山にしようかな・・・。

つくる私も楽しみです。

経糸(たていと)結び

2012年08月06日 | 手仕事

次に織る帯の経糸(たていと)を機に仕掛けて、ようやく経継(たてつぎ)。
やっとここまでこれました♪

経継作業は、織りの中でも好きな作業の一つです。
前に織った帯の経糸と、新しい帯の経糸とを結ぶという
傍で見てれば何てことない地味な作業ですけど
頭や心は、まだ見ぬ帯への期待や不安、母心…と忙しい。
織ってみなければ分らない織りに
あれこれ考え、想像しながら結んでいます。

結ぶ糸の本数を数えながら、よぎる不安。
そんな不安も織りへの力になるから好きなんです。

・・・なんて言いはしても、さすがに腰の痛みには笑ってもいられず
始めて数時間後には、眉間に皺。



一本の間違いもなく、きれいに結び終えれば万歳です。
でも、今回は、結び終えて気づいた間違えに、一瞬がっくり。
でもファイト!
二日かかって結んだ糸を切って、また最初から。

織りの本番までは、あともう少し。
楽しみです。

帯の緯糸(よこいと)

2012年08月01日 | 手仕事

初めて使う中古の糸繰り機。
試運転を兼ねて、帯の緯糸(よこいと)を繰ってみました。

気になる所はあるものの
ゴロゴロ、ゴロゴロ、よく回ります。

好きになれそうな糸繰り機です♪



棚に並んだ緯糸は、今まで織った帯の残り糸。
見ているだけで楽しくなります。