まことに久しぶりに四国村に行った。
農村歌舞伎の舞台にお正月らしい飾りをしていた。
源平合戦の古戦場の舞台、那須与一の大きな武者ぶりの絵を飾っていた。
ここ四国村も栗林公園も私の吟行場所である。
歩くのが目的で、年間パスポートを買い、これから度々散策に来るつもりだ。
俳句は二の次、、と今日は訪れた。
今まで、何句もここで句を拾っている。
まずその句が頭を過ぎり新しい句の発見とはいかなかった。
目新しくない場所で新しい句を作るのが先ず鍛錬とは思うが、、、
人形の頭と浄瑠璃の衣裳を飾っていた。
正月らしく超豪華な衣装に目をみはった。
風入のぞろりと木偶の衣裳かな
何年か前の句。
夏の虫干しを詠んだ句。
猪垣は阿波の青石粗く積む
この句も何年か前のまさにこの場所での句。
さつきまで誰か囲炉裏を焚く匂い
この句もこの祖谷の平家のから移築された隠居所で詠んだ句。
毎日、炉を焚くボランティアがいて、この古民家を守っていると聞いた。
天井を炉を焚いた煙でいぶさなくては建物が傷むらしい。
今日は手初めの四国村の散策。この辺り一帯と決めて歩いた。体力が衰えていて、とても村の全体を歩くこたはできなくなっている。
夕飯は早う炉話聞かせてよ
山深い家の家族がふと浮かんだ。
女正月うかれた蝶がもう出でて
冬の蝶ならぬ元気な蝶々が、山茶花の垣根を越えてきた。
びつしりと軒に干す柿・大根や
明日からは心機一転、心を込めて四国村へ句も拾いに、、、