老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

    アガベ   (その二)

2020-06-29 10:04:56 | シニア

     

 

訪ねあてた鎌倉さん宅は立派。ご夫婦が二人で暮らしていると。

結婚をして40年。その折にこのアガベが大変に珍しい花だと知人にいただいた。その時はもう45年育てられていた花だ。

それからだと85年の歳月が。

まったく100年に一度しか咲かぬ花だ。

地方新聞に載り、テレビの取材も、、、

このご夫婦でなければ、ここまでの観察記録も、、、

 

    

 

何枚にもわたる成長の写真がファをされている。

 

     

五月9日は、、こんな具合。

放射状の葉(ロゼット)の中央から茎が出た。

 

   

 

数日たつと、このように成長。

一日に10センチづつ伸びてゆくそうだ。

 

  

 

6月21日はロゼットにこんな新しい花が付いた。

 

     

 

いつしか、こんな花に成長をした。

4メートル以上に育った花を下から見上げるから、上から見た花の仔細は判らない。

 

    

 

大きく育った アガベ 。

私のように好奇心のおおせいな人たちが、この家に押しかけて見物に。

庭には休憩所までも。

反響の大きさに、嫁いだ娘さんがお接待に駆けつけている。

この讃岐だけではないが、四国にはお遍路さんに対する「接待文化」が根づいている。

お茶に、お茶受け。まあ普通のサラリーマンでは出来ないであろうお接待を見物の皆さんに。

子供には、お菓子の袋詰め。

私が行った時は土曜日の午後。それでも朝から60~70人がアガベを見に来たそうだ。夕べまでは時間がたっぷり。

四国の「接待文化」の神髄に触れた。

これが何日も続き、明日は日曜日。このお宅の賑わいはいかほどに?想像をしてしまった。

 

100年に一度の珍しい花が咲いた、我が家で咲いた、嬉しい楽しいと吉祥だと、お思いなのだろう。

 

良い香りがするから誘われてその方に、、、

この家の門を潜ったときから良い匂いがお庭に充満をしていた。

 

    

 

もう一方のお庭に風蘭が咲いている。古木に、蹲の横の大きな鉢に。

アガベのおかげで私も楽しい一日と珍しい花を見ることができて、、目の保養が。

 

 

           昼も夜も植田わたりて風のくる

           アガベ咲くを待ち半世紀星すずし

           アガベ咲く緑の前方後円墳

           生身魂アガベの咲きたる句読点

           風蘭に遠慮せずともにマスクとれ

           風蘭や閉ざしたままの裏鬼門

    

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

コメント (2)
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