老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

冬の栗林公園  ❷

2021-01-18 22:01:15 | シニア


梅が見たくて訪れた公園。
ちらほらの感で少し早いかな。
一輪ほどの暖かさ、、、と言う程だ。

香川県の梅の標準木は、この栗林公園にある。
白梅だと記憶をしているが、今回は見落とした。

     ☆    一輪の梅ほころびる音ならん    櫂





いつも散策をしていて、西湖だか東湖だか名前に拘泥をしていないから、さてどっちの池か?

池の中に大小の島がある。

    ☆     春水の魚紋ほどけて鯉となる    橋本鶏二
     
この公園での鶏二氏の吟行句。


    

この小さな島に植えられている皐月。
ハートの型をしているのがあって、花時には、真っ赤のハート型に咲いて人気を博す。




蓮池の蓮は枯れているが、もともっと葉を落とし枯れ枝だけになる。

枯蓮を弓矢に見立て、よく詠んでいるな~と思いつつ歩いた。
自分が詠む時は類想、類句の気を付けて、、、なんて思っていると一句も拾えない。

結社に所属をしていた方だけれど、今はあちらの国に行った方の句。

     ☆    枯蓮の源平合戦絵巻かな    山田 洋


     ☆    敗蓮や旅の暇のおのが影    石田波郷

波郷氏は、この栗林公園での吟行句。






初夏になると花菖蒲の咲く場所。
養生をされていて、菖蒲の咲く頃が待ちどおしい一隅。
鴨の浮き寝が見える。

    ☆    このあたり荒涼たるや浮寝鳥    櫂


       

この家が茅葺屋根だったと、今回初めて気づいた。
いつもは、お休み処として利用をされている建物だ。お薄もいただける。
今はコロナで戸が閉ざされている。


       ☆    井戸茶碗わが友にせん冬ごもり    櫂

       ☆    松林を出で松林へ冬の人    櫂


             

このお庭には万両の実だ多くある。
淋しい冬ざれの庭でこの実をみると、心が躍る。

    ☆     万両に日向移りて午后の景    岡本 眸

名句を鑑賞したあとは、そろそろ頭をフル回転をし、自分の句も詠みたい。



コメント
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