梅が見たくて訪れた公園。
ちらほらの感で少し早いかな。
一輪ほどの暖かさ、、、と言う程だ。
香川県の梅の標準木は、この栗林公園にある。
白梅だと記憶をしているが、今回は見落とした。
☆ 一輪の梅ほころびる音ならん 櫂
いつも散策をしていて、西湖だか東湖だか名前に拘泥をしていないから、さてどっちの池か?
池の中に大小の島がある。
☆ 春水の魚紋ほどけて鯉となる 橋本鶏二
この公園での鶏二氏の吟行句。
この小さな島に植えられている皐月。
ハートの型をしているのがあって、花時には、真っ赤のハート型に咲いて人気を博す。
蓮池の蓮は枯れているが、もともっと葉を落とし枯れ枝だけになる。
枯蓮を弓矢に見立て、よく詠んでいるな~と思いつつ歩いた。
自分が詠む時は類想、類句の気を付けて、、、なんて思っていると一句も拾えない。
結社に所属をしていた方だけれど、今はあちらの国に行った方の句。
☆ 枯蓮の源平合戦絵巻かな 山田 洋
☆ 敗蓮や旅の暇のおのが影 石田波郷
波郷氏は、この栗林公園での吟行句。
初夏になると花菖蒲の咲く場所。
養生をされていて、菖蒲の咲く頃が待ちどおしい一隅。
鴨の浮き寝が見える。
☆ このあたり荒涼たるや浮寝鳥 櫂
この家が茅葺屋根だったと、今回初めて気づいた。
いつもは、お休み処として利用をされている建物だ。お薄もいただける。
今はコロナで戸が閉ざされている。
☆ 井戸茶碗わが友にせん冬ごもり 櫂
☆ 松林を出で松林へ冬の人 櫂
このお庭には万両の実だ多くある。
淋しい冬ざれの庭でこの実をみると、心が躍る。
☆ 万両に日向移りて午后の景 岡本 眸
名句を鑑賞したあとは、そろそろ頭をフル回転をし、自分の句も詠みたい。