老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

櫻と桃

2022-04-05 20:25:31 | 日々是好日



昨日の買い物帰りのドライブでちらっと見かけた桃の花を見に東町へ、今日は改めて行く。

後ろに見える山は、額があり鼻があり顎があり仏顔をしていると言われ、仏様の寝姿にたとえられて信仰の山になっている。

山頂には、八十八か所の札所の一つ、八栗寺がある。



顔を転ずると反対側には、屋島が見える。

元気な時はここまで散歩に来ても平気だったのに、今では連れ合いに車で来てもらう。




昨日ちらと見かけた桃畑で車を止めた。

今が真盛り。ピンクに畑一面が染まっている。

       

桃の木の下には金盞花も満開。
畑の主はお花も好きなのだろう。この屋島の麓には、桃畑がいくつかある。
木の下にお花を植えている畑は珍しいと思った。

今日、訪ねた桃畑はここのみ。

      

ここに、このような道しるべが。
源平合戦の地なのだ。



源平咲の大きな桜を見つけた。
源平合戦の地だから源平咲を庭に植えたの?
少し可笑しく、楽しい。




菊王丸を祀っているお墓がある。

    

小学校と隣合わせのお墓。
通るたびに、生まれ合わせた時代によって幼くして合戦に参加をし、短い生涯を終えた菊王丸に同情をする。

現在の小学校で学んでいる今の子供と大きな違いだと思ったものだ。
菊王丸が知ったら何んと思うだろうなんて考えつつ、お墓にいつも手を合せていた。


数十年前に近くの公民館でコーラスの練習に来ていた。

コーラスをしている部屋から、遠くの海が見え、白い巨船が通る。
幸せだ。夢ではないか?といつも思いながらシニアの生活を満喫をしていた。
客観的に見ても、こんな素晴らしいシイーン。
思い出すでもなく、その時も幸せ感に満ちていた。



想い出の場所をゆっくりと散策するのが、今日の目的の一つ。

この町にある「ブィラ」と名のつく団地の桜が素晴らしいのだ。
団地に沿って2~3キロの桜並木が続いている。



コーラスが終わって、団地の中の喫茶店でお喋りをしたり、食事会をしたり、楽しい記憶が甦る。

かっては友人と、ここまで歩いてきていた。
少しも苦にならなかった、元気な頃。

最近は懐古にふけってばかり。
健康な日も、すこしも身体がゆうことを利かぬ日も。
 
老の繰り言ばっかり。

もう花の季節も終わり。
来年も見ることができたらいいな~。👓



     🌸     新しい靴の履初め花行脚

     🌸     築山の裾をうづめて雪柳


 
コメント
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