老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

盆の月

2022-08-13 10:29:27 | 日々是好日
       

     (二週間くらいかかって、やっと仕上がった買い物袋)

「お月さまが綺麗だぞ。」
声につられてお月さまを見た。

満月だった。

それで今朝の句。

     🌕    恐山盆の満月寂々と

昨夜はNHKの過去の恐山尋ねる人達の番組を観た。

昔、恐山を旅したことがある。
賽の河原に石を積んでいたのが印象深かった。

     ⛰    崖せまる胸突き八丁湯殿行

恐山、湯殿、同じ旅程だったのかも。
その記憶は薄れてしまっているが、しりとりで俳句を詠んでいると、はるか昔の情景がまなうらに。

     ⛵    生身魂はらからはもう姉一人

生身魂をつないだ。
昨日は優しかった長姉の命日だった。
兄が亡くなり兄姉は姉と私に。

     🍉    宿坊の庭笹百合の埋めけり

高野山で宿坊に泊まった時の笹百合を繋いだ。

何故か、み霊、お盆、常には忘れがちの事象が浮かんでくる不思議な昨日、今日なのだ。

     🍏    おのれ今だ迷ひの淵に白秋忌

     🕊     戻り橋父母かえせ敗戦忌

八月は考える月。過去から未来への道を探る月。なんだろうな~。


      


猫の財布。大きい買い物袋。

しりとり俳句の間に手芸をし、先祖に思いを馳せ、故郷を恋し、又俳句、手芸と、老は老なりに暑さを凌いでいる。





     
コメント
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