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老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

    こりゃ 駄目駄目

2019-01-19 11:20:26 | 俳句

 昼の食事が終わり、三時近くまでテレビを観ていた。

この怠惰な生活態度は駄目だ~と気づき散歩に出た。

いつものように家を出て取敢えず屋島に登ろうか?

 

 途中、通りかかった径で顔見知りになったご婦人二人に逢う。        

  

左の方は喫茶店で偶然一緒になる時はいつも赤いセーターや赤いスーツ姿でおしゃれである。昨日も素敵におしゃれをしていた。

右の方は、喫茶店を兼ねた洋服屋の商品を店の方にコーディネートされたらしい格好である。(年齢は八十うん才。私と同じように杖をいつも持っている。)

昨日も、最近買ったばかりとおしゃる服で身体を上から下までつつんでいた。胸に飾ったブローチまでそこの店の商品である。素敵なおしゃれの姿でわずか10分ほどの距離の山の中の喫茶店を訪れるにも、この格好のお二人である。

生活をエンジョイしていておしゃれに関しては得るところ大。「ああ。今日も楽しかった」としごく満足気であった。

     

我が家から10分くらい登るとこんな家が並んでいる。

廃屋もぼちぼちとあって、歳がゆくと車の無い生活は不便であろうが、環境としては屋島の街を見下ろし、方角を変えれば県庁やサンポートの夜景が素晴らしい山の手である。

      

私はこの家に越してから一度もお月さまを見ていない。

時々、ベランダから空を見るのだけれど、見ることが叶わぬ。

それでかしら、昨日は屋島にかかる昼の月を見た。

 

           猪は息ひそめをるか昼の月

 

          

 彼女らと別れて山径へ。

倒木が頭上に、蔦が絡んでいる。こんな景を登って行くと住宅街の直ぐ横へ出るのだが、こんな鉄扉もある。

猪や山の動物と共栄共存をしている、我が屋島の麓の周辺だ。(昨日は初めての径の探訪を試みた。整地され、場所によっては舗装もされていた。)

 

            猪除けの鉄扉廃れる軌道跡

 昔はケーブルカーで屋島山頂まで登ることができた。

灯を点して最終の便が降りて来るのを窓から見るのが好きであった。

 

 

      

 

 

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     久しぶりの四国村

2019-01-14 21:30:13 | 俳句

 

    

まことに久しぶりに四国村に行った。

農村歌舞伎の舞台にお正月らしい飾りをしていた。

源平合戦の古戦場の舞台、那須与一の大きな武者ぶりの絵を飾っていた。

ここ四国村も栗林公園も私の吟行場所である。

歩くのが目的で、年間パスポートを買い、これから度々散策に来るつもりだ。

俳句は二の次、、と今日は訪れた。

今まで、何句もここで句を拾っている。

まずその句が頭を過ぎり新しい句の発見とはいかなかった。

目新しくない場所で新しい句を作るのが先ず鍛錬とは思うが、、、  

     

人形の頭と浄瑠璃の衣裳を飾っていた。

正月らしく超豪華な衣装に目をみはった。

            風入のぞろりと木偶の衣裳かな

 何年か前の句。

夏の虫干しを詠んだ句。

 

     

 

           猪垣は阿波の青石粗く積む

この句も何年か前のまさにこの場所での句。

    

       

      

            さつきまで誰か囲炉裏を焚く匂い

この句もこの祖谷の平家のから移築された隠居所で詠んだ句。

毎日、炉を焚くボランティアがいて、この古民家を守っていると聞いた。

天井を炉を焚いた煙でいぶさなくては建物が傷むらしい。

 

今日は手初めの四国村の散策。この辺り一帯と決めて歩いた。体力が衰えていて、とても村の全体を歩くこたはできなくなっている。

 

          夕飯は早う炉話聞かせてよ

山深い家の家族がふと浮かんだ。

          女正月うかれた蝶がもう出でて

冬の蝶ならぬ元気な蝶々が、山茶花の垣根を越えてきた。

          びつしりと軒に干す柿・大根や

 

明日からは心機一転、心を込めて四国村へ句も拾いに、、、

     

 

 

 

 

 

 

 

     

 

 

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  買初め

2019-01-12 10:51:30 | 俳句

 

ぢいは、東に猫の餌やりに。

ばあは、西へちょっと買物に。

雑踏の中を歩いていると、向うからどこかで見たような、知っている、逢ったことがあるような人を人混みの中に見つけた。

茶系の帽子をかぶり、黒いコートを着ている初老の女性。顔には生気がなくくたびれているような。(黒い色の洋服はカメラのレンズをとおしてみると素材の良し悪しが一目瞭然で解る、、、、とプロのカメラマンが言っていたな~、、、)そんなことが頭の隅をちらっとよぎる。

だんだんとその人が近づいて来る。

な~んだ、商店街のショーウインドに写っていた私じゃないか。なんと草臥れた姿で疲れた顔をしているのだ、、、とつくづくと思った。

 

最近ある方の便りに書いていた、、、

「忙しい櫂氏をお訪ねして、お逢いすることができました。素敵なセーターを着ていて、すごくかっこ良かった」

 

それを読んで、夫にもかっこ良いセーターでもと、デパートのセールを見にきた。

男性服売り場の店員に勧められたカシミアのセーターは「10年は着れますよ。日本の製法で最高級ですよ」なぞと云う。

それもしかり、しかし色目が気にいらないし勿論セールにはなっていたけれど、あまりにも高価すぎて手が出なかった。

着た感じが若々しく見える、それなりの値段のセーターを買った。

良い品を見た後はあくまでもそれなりの品だけれど、まあ我慢のしどころだ。年金生活では贅沢もままならぬのが哀しい日々だ。

猫ちゃんの刺繍をしたセーターを以前に買ったことがあるのを店員が記憶をしていて、今回も猫ちゃんの編み込みのセーターを目の前に広げてくれて、これもいかがですか?なぞと、、、

でも、モンペに似合うざっくりとした、カーディガンを買った。

それに合わせるモンペは今のところ無いけれど、そのモンペを縫う楽しみが増えた。

(夫の靴と、私の靴二足)年に一回か二回の、後先を考えない散財が終わった。

楽しかったが、、、、草臥れた。

 

恥も外聞もなく自分が買物でストレスの発散が出来た事を書いた。上を見ればきりがないけれど、世間には、私のささやかなブログを読んで、気の毒に可哀そうにと思う人が多いだろう。

多くいればいる程、私をダシに優越感を持つ人もいるだろう。多いほど世の中平和だってこと。

私は平均より下の年金生活者ですよ。それでもたまに句を詠んで人生をエンジョイをしている。

そんなモートを胸に今年も宜しく。 (-_-メ)

 

        

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    こんなに巨大な鏡餅

2019-01-09 10:05:55 | 俳句

    

境内に、巨大な鏡餅が鎮座をしている。

この三宝に乗っている鏡餅は三宝を含めて180キロもある。

 

       

晒や座布団を腹に巻き餅を置くひっかかりを自分に添ったように工夫をして餅運びの準備に余念がないのは、徳島出身の出場回数48回、そのうち優勝24回の強者で歴史に残るお方。

この方は御年69才。元気いっぱい矍鑠としている。

阿波の餅運び界の「大鵬」と異名を持っているそうだ。

競技には参加をされていないが、出場をすることに意義があり名誉の参加となっている。

   

 右が鳴門から参加の「段さん」  42才。

段さんは、目下、今回も優勝を成し遂げ9回の連続優勝を成し遂げた。

ちなみに阿波の「白鵬」の異名を持っているそうな。

 左は関西から参加の「塩田さん」

彼は明日の西宮戎神社で、神殿に一番先に到着の福男を决める大会のランナー達が集う、門を開く役目をやっているそうだ。

聞いているとスポーツ万能の方らしく、この鏡餅を運ぶ力持ちきょうそうにも選手としてエントリーをしてはるばる関西からの参加をやっている。

     

 段さんの競技の様子。

重い餅を持って境内の25メートルの距離を一往復をし、スタート地点に戻り、もう一度引き返し57メートルの地点で餅を投げ捨てた。すばらしい成績だ。

長尾寺での巨大鏡餅運搬競技。 力自慢の男性はどの方もニコニコとしていて優しく内に秘めている自慢の力の片鱗さえ見せぬ。全く「気は優しくて力持ち」なのだ。

 

          小正月古里なまりの漢ゐて

          小正月遍路にふるまふお善哉

          さぬき一の樟の木さやぐもぐら打ち

          息白し五十貫の餅腹に乗せ

 

    

    

     

     

   

   

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    巨大鏡餅運びを見に、、、、

2019-01-08 17:17:20 | 俳句

    

讃岐市に 長尾寺 がある。

ここは四国八十八か所の八十七番目の札所でもある。

七日正月には、巨大な鏡餅を抱えてどれだけの距離を運んだかを競う「大鏡力餅運搬競技」が行われる。

さぬき市に住んでいた十数年の間にはこの行事を見たことはなかった。

大きな三宝(台)に乗せた大きな鏡餅の重さは180キロにもなる。

それを腹に巻き付けた座布団で支え、力自慢の人が距離がいくら運べたか競争をする。

ラジオでその行事がある事を知り見に出かけた。

長尾寺の本堂の屋根にはその競技の前の持ち投げの行事があるらしく、餅を投げる櫓のような物が設えてある。

餅投げはすでに始まっていて、集まった信者達が競って餅を拾っていた。

    

 その持ち投げが終わって待つこと一時間。

境内の散策を楽しむ。もう紅梅が莟を付けている。

     

露店が並び郷愁を感じる、お腹をくすぐる匂いが漂っている。

     

存分に市と、初めての行事を楽しんだ。

句は餅を拾う(見るだけで拾ってはいない)ようにどこからも飛んでこないし、拾うこともできなかった。

 

          初御空五彩はためく大師寺           

                   喉飴に母の一筆初荷来る

                 

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