老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

 しゃぼんだま

2019-08-24 16:57:08 | 俳句

         

 

     <    シャボン玉の中へは 庭は這入ません  まはりをくるくる廻つてゐます >

 

コキアの丘へ行った。

しゃぼん玉がとんでいた。

とっさに、ジャン・コクトーのこの詩が浮かんだ。

むかし、むかしの、読んだ不思議な 不思議な 詩

未熟な育ち盛りの子供には、理解しがたい詩だった。

今も未熟なまま、年齢だけを重ねている。

マリモを並べたような緑のコキアの畑を シャボンだま がとんでいた。

こんな、宝石のような、時間が、、、、

哲学のような、この詩の解説はいらぬ。

とびあがるくらいの興奮。しゃぼんだまの中い入りたかった頃の幼い日。

初めて読んだ時のあの新鮮なナイブーな心が残っている自分が、何と愛おしかったことか。

 

    

 

     🎶    しゃぼんだま消える碧落夏惜しむ    

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

 句会報 が届く

2019-08-21 09:32:28 | 俳句

     

 

 < 境内で見つけた鷺草。鷺が羽を広げたような花。鉢植えなどにして、鑑賞をしている人が増えている。>

 

先生を迎えて行われた吟行句会の句会報が送られてきた。

 

先生が、句会で出句した吟行句。

 

     ☆     炎熱の石の沈黙充満す

     ☆     永遠に未完の石の灼くるなり

     ☆     雲の峰しんとしずかな四国にゐ

     ☆     残されし石のやすらふ夏木立

     ☆     これもまた無の形なり灼くる石

     ☆     石灼けて天下無双の涼しさよ

 

他に数句詠まれているが、私は先生の句と解っても理解がしがたい。

 

先生の句を一句も選ぶことができなかった。

そして私の句も一句も抜けなかった。

勉強は足らないとしか言いようがない。精進を重ねる以外しかない。

 

       

      < 檜扇の花   今の花も広い境内の隅でひっそりと咲いていた。>

 

もう来年の 「イサムノグチ庭園美術館リベンジ句会」の日程が決まった。想定外のなりゆきらしい。同じ場所で、即興にどんな句が出るか詠むかが、本来の実力だと思う。期待を大に。

 

先生の思いに沿った句を、事前に詠んできた句もあったと少し感じた事もあった。なぜか自分の考えを心の狭い嫌味な思いと深窓心理として覗いた気がし、自分を貶めると封殺をしていたのだが、、、、リベンジ句会ではまこと吟行の句が詠まれると期待をしている。

 

           天空へ無限石階のぼる蟻    陽子

吟行から生まれたが、独立をした句とした素晴らしい。

 

勉強、適当に遊びの合間に、、、楽しむよ~。

 

 

 

 

     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

 ああああ 🐈ちゃん

2019-08-17 16:34:48 | 俳句

      

 

こんなに可愛い猫ちゃんの写真を見つけた。

本当にハナちゃんの写真でピカ一に可愛い。何故、今日までこの写真に気がつかなかったのか?

日付を見ると2017年8月4日。

猫ちゃんのバスケットに入っている。本当は不安に違いないのだが、、、、。

この日はハナちゃんに癌が見つかって、入院をする日。お盆前で忙しかったが、ハナちゃんの手術が終わると、入れ替わりに私がお盆中だったけれど、医大が空いていて心臓にステントを入れる手術の予約が取れていた。

 

後になっての笑話。私はいつも個室に入れてもらう。シャワーや付添人のリクライニング寝椅子があって、他の人に気をつかう事もなくゆったりとできる。部屋代が少し高めだけれど、旅行にも行けないし、、、、でもって治療費より部屋代がかさむ。

ハナちゃんの手術が無事終わっての治療費の清算。4~5日あづかってもらったのかな。

領収書を比較すると、、、、、

私の入費費とハナちゃんの入院日が、はてさてハナちゃんの費用の方が3倍もっとだったかな?高かった。このことを今想い出した。

ハナちゃんの目に映っているのは何?

この手術から8か月後にハナちゃんは亡くなってしまった。 こんな可愛い写真を残して。それにしても、このように可愛いい写真、どうして今まで気がつかなかったか不思議だ。

 

    

 

動物病院の診察台で先生を待っているようだ。

 

今日はネットの選があった。今回は全く句はお手上げの状態だった。やっと3句、頭をひねった句が。

 

      🎐     寝茣蓙を抱へて風の筋さがしゆく

 

ハナちゃんの事を偲んだ句。いつも暑い時は ハナちゃん がごろごろと転がって寝ていたのは部屋の中で一番に涼しいかぜの筋の場所。 ハナちゃんを俳句に詠むことはあまり出来なかった。ごめんね。しかしこの句の原点はハナちゃんがモデルだよ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

 仕切り直して~ゆこう~

2019-08-16 17:27:42 | 俳句

      

     門入ダムにある、イサム・ノグチのモニュメント。

 

10日前の句会が終わってから、私の心は千々に乱れている。普通じゃない。ブログは休むと言ってみたり、又暇つぶしに書いてみたり。

やっと原因が、解ってはいたが、、、真相がはっきりとした。

私は、俳句の何を勉強をしていたのだろう。全没だ入選をしたなぞと一喜一憂をしていただけにすぎなかったのだと。それで、毎日が欝々とし、昨日のネットの締切も、やっと3句をつくろって出句をした。句が出来ないのは初めてだった。

 

 イサム・ノグチでの句会報が今日は載っていた。それを目にした。自分は句会に出席していながら、皆さんの句に圧倒をされて、メモさえしていなかった。

 

     ❄     宇宙から石こぼれ来て涼しさよ    K

     ☆     石の滝月の光の流れけり     M

     ※     石の舟月夜に滑り出だすべし    I

     ✶     新涼や億年前も山の石      Y

     🌌     炎熱や目を見開いて石が立つ    M

 

あああ、今この句を読むと、あの石の庭園の僅かな吟行の時間に、これだけ宇宙的に想像を働かし心を打つ句を詠んだ句友にもろ手をあげ拍手喝采を贈る。

何回か訪れた、石の庭園から、私は宇宙など微塵も想像が出来ない。

  

                しずかさや岩にしみいる蝉の声    芭蕉

真っ先にこの句が浮かんだ。

吟行の句は、仲間んの人々、即ち 小さな哲学者と思える集団が作った句だ。芭蕉翁の世界を踏襲しているようだ。

自分の悩みと鬱の正体の理由はこれら(もっともっとすばらしい句出されていた)の句によるものだとはっきりと解かった。足元にも及べない俳句愛好者から俳人になれぬ自分を思い知ったのであった。

悩んだとて駄目。自分を理解した上でもう一度、勉強のやり直し。

ゲームをし、思いつけばブログを書き、ミュジック体操で心を空にする。のんびりスローに!悩むな!


 

明日から開き直って元気をだすぞ・・・・

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

    お遍路さんが心配

2019-08-14 18:59:47 | 俳句

      

 

うなるような風の音。まさに風颱風のただ中にいる。

最近は屋島颪の涼しい北の部屋でもっぱら過ごしている。

午后4時。車の列が続いている。さすがお遍路さんの姿は無い。歩き遍路の途中のお遍路さんのすごしようが気になる。

 

            颱風圏低き山のみ全容す     津田清子

屋島の全容を机に頬つえをついて見ている。全き屋島をみながら詠んだような句だ。

 

            颱風の去つて玄海灘の月     中村吉右衛門

歌舞伎役者の方々はどなたも俳句をたしなむ。九州での公演か。颱風と荒々しい玄海の海が今は静かに月の光に波がきらめいている。安堵感が伝わってくる。

 

         

北の部屋は颱風がまともに襲ってくるような怖さだ。窓を打つ雨と風。それに凄まじい音。

南の部屋は颱風はどこの世界?って思いで窓を開けて風を入れている。同じ建物で北と南の、この違い。暑さから逃すために観葉植物は部屋に入れている。夫が丈の長い鉢の花を少し移動をさせた。いつ風の向きが変化をしないとも限らないから。

 

ちなみに山頭火の作品。漂泊の旅は毎日が嵐の中にいるようなもの。

 

             湧いては消えては山の高さの雲

             お客といへば私一人の秋雨ふりしきる

             しぐれてぬれて旅ごろもしばつてはゆく

  

          

     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする