大阪水曜ほっと集談会一世です。
今日のあるニュースでハッとさせられました。
駅員さんが乳児を乗せたままベビーカーを階段から移動させようとして不幸にも赤ちゃんが大ケガをしてしまったのです。
善意からの行為が取り返しのつかない大きな事故につながりました。
原因はマニュアルに書いてある乳児を乗せないで、ベビーカーだけを移動させる事を忘れていたと言うのです。
防ぐことが出来た事故だけに、辛い気持ちになりました。
私たちの日常でもそのようなことは、起こり得るのです。
さて発見会でも、ボランティアと称して個人相談を受けたり日記指導をするケースがあります。
しかし、医師でも心理カウンセラーでもない私たちが、服薬を否定したり鬱やパニックで休職中の初心者の方に職場復帰を促したりすることは、絶対に許されません。
全てを理論で問題解決をしようとすることは、危険です。
お金をいただいている、いただいていないと言う問題ではないのです。
中途半端な善意がお互いの不幸を生まないために、発見会の指針に基づき集談会でルールをしっかり設けて判断が難しいケースは、誠意を尽くして断る。
または専門医や臨床心理士に委ねる。
それが出来ないのであれば、最初から相談を受けない。
鬱などによる過労死や過労自殺を生み出すブラック企業に勤務されている場合などは、法律に基づき弁護士や社会保険労務士への相談を勧める。
ハラスメントに関する勉強会や研修を自主的に行うことも大切かと思われます。
このことは、何度言っても言いすぎることはないと思います。
私は、かつて大学を卒業して就職後2年目に息子さんを長時間労働による過労から突然亡くされたご両親のお話を直接伺ったことがありました。
その無念さ、行き場のない怒りは、想像するだけでも辛いものでした。
無防備な善意、情緒をベースとしたボランティアは時として、ひどく人間関係を傷つけるものではないでしょうか?
私たちのすばらしい活動が、誤解と偏見を生むことがないように情報を共有し助け合いながら運営できたらと日々切に願う一世です。
2021・2・27 一世