浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

肉体の限度にいどみ人救う
愛の行い我が内の神

「御垂訓」

2020-02-04 01:25:29 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

~ 恩師の「心行の解説」下巻より ~


                   講演 十七

「正しく定に入るべし」

先の続き・・・

たまには遊びたいという思いが昂じて、或る時、
嘘をついて畑へ行くのをさぼったのです。
「今日は友達とどうしても勉強しなくてはいけないから」と、
親に嘘をつき鉈(なた)を持って、竹トンボを作る竹を取りに
よその竹藪へ行ったのです。

そこは凄い急斜面の竹藪で、
小学校に入って間のない頃ですから私にとっては
ちょっとした冒険です。
竹藪の中に入って手ごろな竹を見つけ片足を
その斜面にあげて
落ちないようにしてから鉈を振り下ろした時、
自分の足をスパッと切ってしまったのです。
足の外踝(くるぶし)の上十センチ辺りに
鉈が当たってしまいました。

ここは案外血管も少なく骨が近いところですから
パカンと割れて真っ白な身と中の骨が見えています。
さあ、これはえらいことをしたと思いました。

もし畑とか仕事をしていて怪我をしたのなら。
「お母ちゃん、えらいことした、
何とかして」と言えるのですが、
嘘をついて隠れて悪いことをしたのだから
言うこともできません。

まず血が出ないようにしなくてはいけないと
考えたのです。
私は田舎で育ったので
薬草や血止めの草のことをよく知っていましたから、
血止めの草を取って、ぐっとしぼって傷につけて、
その上から血止めの葉で押さえ、
ここを何とか括(くく)らなくてはいけないと
思って、やっと道まで
出てきて、道の端に落ちていたボロ布で
足を縛ったのです。


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