~ 恩師の「心行の解説」下巻より ~
講演 十八
「この時に神仏の心と己の心が調和され
心に安らぎを生ぜん心は光明の世界に入り
三昧の境涯に到達せん」
先の続き・・・
私たちは、数えきれない方々の働いて下さったお陰を受けて、
生きさせていただいています。
米一粒、住む家一つをみても、
どれほど多くの方々の汗と労力を頂いているか分かりません。
私たちが死ぬまで精一杯人様のために働かせていただいても、
なお返しきれないほどの恩恵を受けているのですから、
「してやる」のではなく、
その万分の一でもお返しをさせていただくという気持ちで
人様のため尽くさせていただく時、
恩にきせることはなくなると思います。
恩にきせる心こそ私たちを苦しめる大きな原因になっています。
してやった、してやった、といい格好をして
自己保存・自我我欲に捉われる煩悩を捨てることが
大事かと思います。
日々の生活において煩悩から離れた思いを学び、
精進努力していきたいと思います。
長い年月をかけて「心行」の解説をさせていただきましたが、
私ごとき未熟者がとても解説しきれるものではありません。
「心行」の解釈の一端として皆様の参考にしていただければ
幸甚でございます。
縁生の友の皆様が幸せになっていただくことが私の幸せであり、
皆様の苦しみは私の苦しみです。
日々に精進努力して共に幸せになっていきましょう。