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モノノケと神々が棲む、遠野~その2

2009年07月12日 | 神社めぐり
モノノケと神々が棲む、遠野~その2








青い空、不思議な雲たち、そして
青々とした大地。

ただそれだけが広がって
そこには殆ど車もなく、人すらいない。

ここの住人はやはり
モノノケと神々


私たちは細い山道を奥に、奥に進んだ。

到着した先は<五百羅漢>。




江戸時代、遠野を襲った大飢饉の犠牲者を供養するために
大慈寺の義山和尚が
ここ一体の自然石に500体の羅漢像を彫った。

苔むした石から
石仏が浮かび上がる。




今でもこうして彫られた石仏のうち380体が判別できるのだという。




岩は苔むしているのに
顔だけがこうして浮かび上がっている。

・・・あまりの神秘的な、かつ荘厳な空気に包まれたこの場所では
言葉を失う。



次に向かったのは<卯子酉様~うねとりさま>。





とっても可愛らしい古社。

ここは縁結び信仰の集まる神社で
古くは<遠野物語 拾遺>にも登場する。




この赤い布は<縁結び>のお願いでいっぱい。

そう、この赤い布に

左手で、願いを書き、
左手で、木の枝や注連縄などに結ぶと、成就すると言い伝えられている。


私は大興奮で、
早速左手で書き始める。

タクシードライバーの佐々木さん
そんな私を見て、気を遣ったのかどうか

”恋の願いだけぢゃなくて、
 家族の幸せとか、一般の縁結びでもいいみたいですよ。”


いえいえ、お気遣い無く。
私はちゃあんと、恋のお願いに来ていますから。


私が左手で願いを書いていると
隣で畑仕事をしていたおじいさんがやってきて

佐々木さんに話しかけた。

”愛宕神社で、熊が出てよぉ。”

ここ遠野は熊が度々出没するのだという。

実はこの、卯子酉様をお参りした後、
愛宕神社に行く予定にしていたのだが

その日、赤い服を着ていた私はやめておいたほうが
いいかも、ということになり、
愛宕神社は見送ることに。




境内は木の枝などにも恋の願いで、いっぱい




こうして、不思議な伝説のまち、
遠野の旅は終わった。


私のその日の宿泊は遠野から車で50分程度はなれた
イーハトーブ花巻。

イーハトーブ、とは

宮沢賢治のつくった造語でエスペラント語風に

イー=岩手
トーブ=理想郷

イー(岩手) は、
トーブ(理想郷)である、という意味らしい。



花巻温泉でのひと時は
次のブログでご紹介。