モノノケと神々が棲む、遠野~その2
青い空、不思議な雲たち、そして
青々とした大地。
ただそれだけが広がって
そこには殆ど車もなく、人すらいない。
ここの住人はやはり
モノノケと神々。
私たちは細い山道を奥に、奥に進んだ。
到着した先は<五百羅漢>。
江戸時代、遠野を襲った大飢饉の犠牲者を供養するために
大慈寺の義山和尚が
ここ一体の自然石に500体の羅漢像を彫った。
苔むした石から
石仏が浮かび上がる。
今でもこうして彫られた石仏のうち380体が判別できるのだという。
岩は苔むしているのに
顔だけがこうして浮かび上がっている。
・・・あまりの神秘的な、かつ荘厳な空気に包まれたこの場所では
言葉を失う。
次に向かったのは<卯子酉様~うねとりさま>。
とっても可愛らしい古社。
ここは縁結び信仰の集まる神社で
古くは<遠野物語 拾遺>にも登場する。
この赤い布は<縁結び>のお願いでいっぱい。
そう、この赤い布に
左手で、願いを書き、
左手で、木の枝や注連縄などに結ぶと、成就すると言い伝えられている。
私は大興奮で、
早速左手で書き始める。
タクシードライバーの佐々木さんは
そんな私を見て、気を遣ったのかどうか
”恋の願いだけぢゃなくて、
家族の幸せとか、一般の縁結びでもいいみたいですよ。”
いえいえ、お気遣い無く。
私はちゃあんと、恋のお願いに来ていますから。
私が左手で願いを書いていると
隣で畑仕事をしていたおじいさんがやってきて
佐々木さんに話しかけた。
”愛宕神社で、熊が出てよぉ。”
ここ遠野は熊が度々出没するのだという。
実はこの、卯子酉様をお参りした後、
愛宕神社に行く予定にしていたのだが
その日、赤い服を着ていた私はやめておいたほうが
いいかも、ということになり、
愛宕神社は見送ることに。
境内は木の枝などにも恋の願いで、いっぱい
こうして、不思議な伝説のまち、
遠野の旅は終わった。
私のその日の宿泊は遠野から車で50分程度はなれた
イーハトーブ花巻。
イーハトーブ、とは
宮沢賢治のつくった造語でエスペラント語風に
イー=岩手
トーブ=理想郷
イー(岩手) は、
トーブ(理想郷)である、という意味らしい。
花巻温泉でのひと時は
次のブログでご紹介。
青い空、不思議な雲たち、そして
青々とした大地。
ただそれだけが広がって
そこには殆ど車もなく、人すらいない。
ここの住人はやはり
モノノケと神々。
私たちは細い山道を奥に、奥に進んだ。
到着した先は<五百羅漢>。
江戸時代、遠野を襲った大飢饉の犠牲者を供養するために
大慈寺の義山和尚が
ここ一体の自然石に500体の羅漢像を彫った。
苔むした石から
石仏が浮かび上がる。
今でもこうして彫られた石仏のうち380体が判別できるのだという。
岩は苔むしているのに
顔だけがこうして浮かび上がっている。
・・・あまりの神秘的な、かつ荘厳な空気に包まれたこの場所では
言葉を失う。
次に向かったのは<卯子酉様~うねとりさま>。
とっても可愛らしい古社。
ここは縁結び信仰の集まる神社で
古くは<遠野物語 拾遺>にも登場する。
この赤い布は<縁結び>のお願いでいっぱい。
そう、この赤い布に
左手で、願いを書き、
左手で、木の枝や注連縄などに結ぶと、成就すると言い伝えられている。
私は大興奮で、
早速左手で書き始める。
タクシードライバーの佐々木さんは
そんな私を見て、気を遣ったのかどうか
”恋の願いだけぢゃなくて、
家族の幸せとか、一般の縁結びでもいいみたいですよ。”
いえいえ、お気遣い無く。
私はちゃあんと、恋のお願いに来ていますから。
私が左手で願いを書いていると
隣で畑仕事をしていたおじいさんがやってきて
佐々木さんに話しかけた。
”愛宕神社で、熊が出てよぉ。”
ここ遠野は熊が度々出没するのだという。
実はこの、卯子酉様をお参りした後、
愛宕神社に行く予定にしていたのだが
その日、赤い服を着ていた私はやめておいたほうが
いいかも、ということになり、
愛宕神社は見送ることに。
境内は木の枝などにも恋の願いで、いっぱい
こうして、不思議な伝説のまち、
遠野の旅は終わった。
私のその日の宿泊は遠野から車で50分程度はなれた
イーハトーブ花巻。
イーハトーブ、とは
宮沢賢治のつくった造語でエスペラント語風に
イー=岩手
トーブ=理想郷
イー(岩手) は、
トーブ(理想郷)である、という意味らしい。
花巻温泉でのひと時は
次のブログでご紹介。